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2011/03/03

No Feminism Without Class Struggle No Class Struggle Without Feminism - PROTESTERA

階級闘争なくしてフェミニズムなし、フェミニズムなくして階級闘争なし

スウェーデンの人々は「世界一平等な国」に住んでいると言う。この幻想は、すべての子供たちが場を保証される育児休暇や育児サービスを有料提供するといった、私たちがいわゆる福祉国家を持っているという事実に主に基づいている。ゆえに、1990年代後半のスウェーデンの女性は、社会がこの種の「サービス」を提供していない世界の別の地域よりもなおさら雇用を持つことができた。

地位を得るための女性の闘争は、女性が自立することで、彼女らとその子供たちをサポートできた男への依存を避けるためのアイデアと手を結んできた。しかし結果はなにか別のものだった。

もちろん、それは労働者階級の女性のますます多くが生産に貢献し利益を上げるべきだという資本家のためにあった。だが、女性は生活空間を増やすかわりに、結局ふたりが賃金を得るために働かなければならない
状況に行きつくはめになっているし、いまだに子供と家庭に対する単独責任がある。女性の仕事量は増えたが、自由は具体化していない。スウェーデン及び世界中の女性は、肉体的に困難な仕事で働くことを強いられ、一般的に男性よりもかなり低賃金だ。さらに多くの女性は生活を支えるには、まして子供を育てるには、不十分な賃金しか与えられない臨時かアルバイトのような不安定な仕事をしなければならない。

私たちはみな労働者のロマンチックなイメージを見た - 産業において仕事に従事する白人—もちろん、彼らのような労働者も存在する。だが私たちは労働者階級の視点をもっと拡大しなければならない。あまりにも長い間、左翼運動は労働者階級の男性に焦点を当ててきた。だがもう労働者階級の女性が生きる地獄を無視するのをやめるべきときだ。介護と保育は多くの場合産業労働と同様に、休む間もなく疲れるハードな仕事の例である。そしてこれらの仕事は多くの場合女性で占められる。世界各地の労働者階級の女性は同じ種類の問題に直面している。家庭と子供の世話に対する単独責任があるうえに、賃金が多くの場合とんでもなく低い仕事であくせく働いている、という。フェミニズムは階級闘争の一部であり、階級闘争はフェミニズムの一部であり続ける必要がある。残念ながら今日、私たちはいくつかのグループにおけるフェミニズムに階級分析がないのを見ることができるが、そのふたつが非常に密接に結びつけられるなどとは、私たちにとっていまだ考えられないことなのだ。男女平等の権利のための何10年もの闘いの後に、私たちはいくばくかの勝利を得た。だが資本と家長制がいまだ支配している。これを変えることができる唯一のものが社会革命、つまり労働者階級のための革命だ。

フェミニストの闘いは女性のためだけの闘いではない。男と同じように、反セクシスト的な社会のための闘いを傍観して、放棄して、女性の活動家に任せることなどできない。社会主義社会を創設するためにはみなが貢献しなければならない。

人々はなかでもジェンダーとセクシュアリティのグループに分類され、そこでは男性が女性を支配・管理・抑圧するために幅をきかせる。男性と異性愛は標準だ。家長制は昔ながらのものだが、それが存在しているのは社会の種類だけではない。ゆえに本質が与えられていない。

金持ちは私たちを統治する。そして私たちが抑圧者を排除できなかった最大の理由のひとつは、私たちがお互いを抑圧することに完全に専念しているということなのだ; ブルジョアは「分割統治」の原則に基づいて支配し続けている。

男性が女性も男性と対等だということを理解するなら、私たちはたんに少なくとも2倍は強くなるだろうし、ステロタイプのジェンダーロールを除去するなら、実際もっともっと強くなるだろう。ペニスを持って生まれようが、ヴァギナを持って生まれようが、私たちはおそらく人として強くなるだろう。

社会は核家族における男がどうあるべきか、子供と家庭の世話をする美しい従順な妻、といった利点とステロタイプのイメージの多くを約束する。それが彼に合致するときに彼とセックスすることになるが、こうした経験ができる男性はそれほど多くはない。したがって、「彼らの」女が問題だと信じるようになり、力によって女性をさらに抑圧することで多数がこれに反応する。
- 心理的に、口頭的に、物理的に。例外などない; 家長制が存続するかぎり、あらゆる人が潜在的な加害者やレイピストになるだろう!

男性はどのようにして家長制に反対する女性と共通の目的のために行動することができるのだろうか? 男性は例えば、グループのなかで他の男性と会って、フェミニスト文学とジェンダーの知識を受容するワークショップを組織し、自分自身の経験を含めて自己と向き合い、家長制社会における自分の場所を悟って議論することができる。これが男のジェンダーに沿って進められるなら、戦闘的な「フェミニスト」アクションをただすることは解決策ではない; 「これが悪いのだから、たわごとは破壊せよ!」(私たちはこのような行動に参加する人々を止めるつもりはないけれど、私たちが考えなければならない唯一のものでもない)。男としての反セクシズムの作業はなんらかの方法で女性の闘争を引き継ぐことではない。そしてグループはフェミニスト仲間からの批判にオープンであるべきで、彼女たちから学ぶべきである。反セクシズムに取り組む男性も女性から「信用」を得るためにこれをしようとするのではなく、しかし階級なき平等な社会のための闘争においては自分自身のためにこれをしようとすることを理解しておく必要がある。
──だれもが自由になるまで、だれ一人として自由じゃない!
This article was taken from Protestera - 01.05.1886 CD

(Halvfabrikat Records) 201
0

2011/02/05

New Stuff in Acclaim Distro: 2/5

このブログでもいくどとなく告知していたフランスの Stonehenge の反セクシズムをテーマとした超大作3枚組7"コンピ・ボックスセット "More Than Music, vol.1" がとうとう入荷。

既に説明するまでもなく、参加バンドの顔ぶれが豪華というしかない。しかもすべて未発表曲を提供。

Ballast (Canada)
Abductee S.D. (Sweden)
Easpa Measa (Ireland)
Juggling Jugulars (Finland)
The Assassinators (Denmark)
Six Year Plan (Germany)
La Fraction (France)
No Rest (Brasil)
Signal Lost (U.S.)
Sangre (Holland)
Schifosi (Australia)
Criatura (Spain)

そして重要なことは、本作が現在のパンク/ハードコア・シーンにおける女性の側面、活動、そしてセクシズムの問題に焦点が当てられている久々に挑戦的な作品ということだろう。

MOR
E THAN MUSIC, VOL. 1 - comp. 3xEP (stonehenge) ¥1,800

" Finally this project see the light of day. A trible 7" concept compilation based upon the Female aspects, activities and problems with Sexism within the Punk Scene. All put together very nicely in a Screenprinted cardboard box, a Screenprint Poster plus 2(!) additional booklets. You gonna rock along unreleased songs from: SCHIFOSI, THE ASSASSINATORS, BALLAST, ABDUCTEE S.D., EASPA MEASA, JUGGLING JUGULARS, LA FRACTION, NO REST, SIGNAL LOST, SANGRE, CRIATURA and LA MARCA.
Remember this is a 3 piece Colored Vinyl and 2 Piece Booklet set! " - Ruin Nation Records

Acclaim Distribution is here

2011/01/28

Songs from "More Than Music, volume 1" Compilation 3x7"

90年代初頭から活動を続けるフランスのアナーコ・エモパンク・レーベル ”Stonehenge" からリリースされた反セクシズム・コンピ "More Than Music, volume 1" Compilation 3x7" から、参加3バンドの音源がレーベル・サイトで聞ける。Easpa Measa はヤバい。

Acclaim でもけっこう枚数トレードしたので、興味がある人は買ってね (まだ未入荷)。これはセクシズムに対するパンクスの挑戦がまだ終わってないことを証明する大作だから。


視聴は以下。

MORE THAN MUSIC, VOLUME 1 COMPILATION 3x7" EP


(from Stonehenge website)

2011/01/20

Punks vs. Sexism and Rape

これはおすすめ。Profane Existence Collective による "Punks vs. Sexism and Rape" (Profane Existence #45 に掲載)。「パンクスがセクシズム及びレイプと闘うには?」をシーンの内部・外部から力強く提起している。そしてパンクスが「内なるセクシズム」と現実的に向き合えるように入門的な要素で構成されている。

Punks vs. Sexism and Rape
(Profane Existence #45)

最後の "CONCLUSION" (結論) を抜粋。

" 平等は単なるスローガンではありません。それは約束と言ってもいいでしょう。私たちがそれを支え、理論的かつ実践的にそれを実行していく時になって始めて、この約束は機能し、私たちの日常生活の中に反映されるようになるのです。パンク・ムーブメント内でその実現を目指して励むなら、同時にそれは、メイン・ストリームの社会における平等の達成とセクシズムとの格闘を目指して励むことにもなるでしょう。

それは、古い習慣へ逆戻りすることを防ぎ続けなくてはならない、いまも進行中の長い闘いなのです。ですから、家父長制度やセクシズム、および性的暴力と闘うためには、コミュニティーに加わった新しいメンバーが理屈だけでなくその実践的な方法について、その都度学ぶ必要があります。

私たち各自が日常生活の中でここで書いてきたことを実行していくことは、私たちがセクシズム、そしてその他のあらゆる抑圧に向き合い、声をあげていくことを可能にするでしょう。それは皆の、またパンク・ムーブメントに関わる者の権利のための基本となる姿勢です。そして、お互いを尊重する感性は、私たち内部のコミュニティーを強くし、抑圧に対して力強い反撃を開始するための手段を提供することでしょう。"

(Expansion of Life #13 に掲載された翻訳より転載)

2009/06/25

Abuso Sonoro interview

埋もれていた D.I.Yパンク/ハードコア・バンドのインタビュー紹介第2弾。

今回は、1993年に結成されたブラジル・サンパウロの重要なアナキスト・パンク・バンド "Abuso Sonoro"。かれらの名前を聞いて、なつかしいと思った日本のパンクスもいるかもしれない。2001年にリリースした split 7" with No Violence 以降、かれらには作品のリリースがなく、活動の詳細があまり分からずにいた。しかしながら、かれらの Myspace によれば、今年の3月に Reunion Show を行った模様。他のメンバーが別のバンドをやっていたということもあり、「一時休止」していたのかもしれない。

紹介するインタビューは、いわずもがな US の "HeartattaCk"
2000年の春に行ったもので、その第27号に掲載された。質問の内容は、結成にいたる理由から、「アメリカ至上主義」、サパティスタ・ムーブメント、警察の暴力に反対すること、さらには、パンク/ハードコア・シーンにおける女性についてまで非常に多岐にわたる。そしてそれに対して真摯に答えるかれら (答えているのは、ベーシストの Angelo とメンバーの中で女性であるヴォーカリストの Elaine)。本当にいいインタビューとなっている。

Acclaim Collective (A)  もかれらには多大なインスピレーションを受けている。これもまた埋もれたままにさせておくのはもったいない。


Abuso Sonoro interview from "HeartattaCk #27" zine (Spring 2000)

ABUSO SONORO は、1993年に結成されたブラジルのアナキスト・パンク・バンドだ。かれらの最初の音源は、ブラジルの Low Life Records からリリースされた 7" "Jogo Sujo" であった。それ以降、5枚の 7" と2枚の split LP を発表している。本インタビュー時における最新作は、Elephant Records/Absurd Records から発表された Wojczech との split 7" と、Amor, Protesto Y Odio との split LP だ。ABUSO SONORO は他のラテンアメリカの DIYバンドが成し得なかったラテンアメリカ及びヨーロッパ・ツアーを敢行した。現在、かれらは Six Weeks との共同によるフルレンス・アルバムの製作に取り掛かっている。このインタビューは2000年春にインターネットを利用して行われた。 - Mike Mckee

HeartattaCk :
ABUSO SONORO はどのくらい活動を続けていますか? どうやって結成したのですか?

Angelo :
俺たちは92年から活動を続けているんだけど、何度もメンバーチェンジがあったんだ。今のラインアップは、Angelo (B)、Elaine (Vo)、Arison (G&Vo)、Rui (G)、Juquinha (Dr)。俺たちはハードコア/パンクをプレイし、俺たちにとって重要だと信じていること (例えば、ホモ恐怖症や性差別、雨林問題、動物解放問題) について皆と話をしたかったから、バンドを始めたんだ。ただ、俺たちはアナキスト・バンドである以上、すべてに対してアナキストの観点から表現しようと思っている。

HaC :
誰が歌詞を書いているんですか?

A :
Arison が一番多く書いてる。俺と Rui もよく書いてるんだけどね。Elaine も少し。まだリリースされていない作品には、Juquinha が書いた歌詞もあるんだ。俺たちはパンクを政治的な音楽だと信じているから、バンド結成当初からずっと政治的な歌詞を書いてきた。パンクをただの音楽と思わないし、鋲ジャン着てるからってパンクだとは思わない。パンクは一つのライフ・スタイルであり、反体制文化なんだ。自分の生活を改め、既成概念を打ち破り、女性、男性、子供、同性愛者、動物、異なる民族がすべて平等に生きていける世界を実現するために闘うことだと思ってる。でも、このことを直接歌ったり書いたりするだけなら、俺には満足できない。なぜなら、俺にとって本当の闘いは、日々パンクであり続け、真の革命を成し遂げるために努力することだからなんだ。

HaC :
バンドに所属することが、なぜあなたたちにとって重要なのでしょうか?

A :
俺にとってバンドは、俺たちが感じていることを表現する手段なんだ。俺はパンク・ミュージックやパンクに関わるすべてが大好きだ。でも、俺にとってそれは永遠に続く気持ちではない。俺は俺の人生に残された時間をアナキストとして生きていきたいんだ。俺は今後も自分がパンクであり続けるか、あるいはミュージシャンであり続けるかは分からない。俺は今30歳なんだけど、今でもバンドでプレイすること、ツアーすること、そこで多くの人々と出会うことが大好きだ。俺はここ数年、多くの友人を作ることができ、想像もしなかった土地について知ることもできた。でも、一度立ち止まって新しいことに挑戦することも悪くないと思っている。ちょうど世界中の人々がその存在に気づいたときに活動を停止してしまった Los Crudos みたいに。

HaC :
あなたたちから以前お聞きした話から、ブラジルは経済的に生活しづらい場所のように思います。ツアーも大変なのではないでしょうか? ABUSO SONORO の南米ツアーで、あなたたちは素晴らしい経験をしたと同時に、お金に大変困ったとも聞いています。それに引き換え、欧米のバンドが海外ツアーに出向き、報酬を得ることは非常に簡単なように感じます (ときには大金も!)。Agnostic Front のようなバンドは、非常に恵まれた環境で海外ツアーを行います。その一方、アメリカやヨーロッパといった海外のバンドが、ブラジルの地元のシーンに大きく貢献することは無いように思うのですが、あなたはこれについてどう考えていますか? ラテンアメリカのパンク・シーンにおいて、「アメリカ至上主義」が存在しているように感じてますか?

Elaine :
なんとも言えないわね・・・。多くのバンドがヨーロッパをツアーし、大金を手にしているわ。そして、ブラジルもヨーロッパと同じようなものよ。Agnostic Front や Offspring なんかは、ブラジルでツアーでやってきて簡単に大金を手にするの。

そうね、「アメリカ至上主義」はたしかに存在するわね。私たちはずっと植民地扱いされっぱなしよ。人々はいつも地元のバンドより海外から来るバンドをサポートするの。

でも、Los Crudos がブラジルにやって来たとき、私たちは DIY の方針に従ってかれらをサポートしたわ。ブラジルではほとんどのギグは2ドル以下なの。私たちがヨーロッパのバンドをサポートする場合、チケットの値段を2.50ドルに抑えるの。でも、人々は地元のバンドを見るのに2ドル以上払いたがらないのに、アメリカのバンドには5ドルも10ドルも払うの。ギグだけじゃなくて、レコードなんかにも同じコトが言えるわね。シーンの人間は地元のシーンをサポートしているとは言えないわ。私はアメリカやヨーロッパ、カナダ、メキシコなんかの多くのバンドが大好きなんだけど、だからといって、地元のシーンをサポートしなければシーンは潰れてしまうわ。

HaC :
あなたたちのいくつかのレコードーー特に "Ja Basta!" 7" において、ABUSO SONORO はサパティスタ・ムーブメントについて歌い、そして公然と EZLN を支援しています。サパティスタ・ムーブメントはブラジルの人々にとって何だったのでしょうか? ラテンアメリカをツアーして、何らかの変化に気づきましたか?

A/E :
そうだな、かれらがメキシコで関わった革命は、これまでのマルクス主義者/レーニン主義者/毛沢東主義者の革命とは違ってアナキズムに近いイデオロギーのもとに達成されたという点で、すべての左翼運動にとっても重要なものだったと思う。ブラジルには、Sem Terra 運動がある。この運動は、土地、敬意、威厳、そして資本主義社会で生き残る方法を獲得するための農民による運動なんだ。運動に参加している人々は革命を目指した生活をしているんだけど、今現在は非武装なんだ。ラテンアメリカでは他にも、コロンビアの FARC やペルーのトゥパク・アマルなんかがあるんだけど、かれらは伝統的なマルクス主義者やレーニン主義者であり、かれらの私設軍には多くの権力主義者やナショナリストが含まれている。でも、サパティスタ軍は違う。かれらは変革のために、ネオリベラリズム (新自由主義) 打破のために、平等主義の社会を実現するために闘っている。そして、かれらは政府に依存するのではなく、もう一度自活の道を切り開こうと試みているんだ。ラテンアメリカはネオリベラリズムを打破しなければ、2、3年で崩壊してしまうと思う。NAFTA や MAI、ALCA が主導する貿易形態は、ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、メキシコのようなラテンアメリカの国を破綻させるだろう。

ラテンアメリカをツアーすると、生活を変えたいと望んでいる、失望に打ちひしがれた人々とよく出くわすんだ。かれらの多くはサパティスタ運動について少しは知っていて、インスパイアされている。でも、それはただのインスパイアであってはならない。ラテンアメリカの人々は常に独裁、インフレ、貧困などから生き残ってきた民族なんだ。だからこそ、俺たちは生活を変えるために、支配者や政府に対して闘いを始めなければならない。すべてのラテンアメリカ人が自由に生きていける日を迎えるために、俺たちは闘わなければならない。

HaC : アメリカでは、多くのバンドが政治的な問題について話します。かれらの多くは非常に誠実ですが、実際の活動に関与していることは稀です。例えば、多くのアメリカのバンドが警察の暴力に対して反対していますが、警察の暴力はほとんどの白人パンクス、中産階級のパンクスにとって現実的な脅威ではありません。他にも、アメリカの多くのバンドが政府の政策や政務に関して歌いますが、かれらの主張を実践したとしても危険が生じるようなことはありません。ブラジルの状況はどうでしょうか? あなたは、ブラジルのパンクスがアメリカのパンクスよりも問題に対してより直接的に対処しているように思いますか?

A :
もちろん! ブラジルでは警察の暴力は日常生活の一部なんだ。この国の政府は本当に忌々しいんだけど、それはアメリカでも同じだと思う。もちろん、白人中産階級でパンクであることはブラジルでパンクであることよりも簡単かもしれない。それは、ブラジルのほとんどのパンクスが労働者階級であるか、あるいは仕事を持っていないからだ。Abuso Sonoro がヨーロッパをツアーしたとき、俺は多くのパンク・バンドとスクウォットを見てきた。けれども、俺はかれらが「第三世界」の俺たちと同じ問題に直面しているかどうか分からない。いずれにせよ、俺は、アメリカのパンク・バンドが警察の暴力や貧困について歌うとき、それがかれらの生活と直接関係していなくても、かれらを誠実だと思う。なぜなら、パンクにとって大切な点は、システム、政府、ファシストに反対して闘うことなんだから。もし、パンクスが何も活動的なことをしないのなら、パンクである意味がないと思う。


HaC :
アメリカではパンク/ハードコア・シーンで活発に活動する女性が多くいるのですが、
残念ながら、女性シンガーは非常に少ないように思われます。多くの女性は、シーンにおいて対等でないように感じ、シーンに完全に受け入れられているとは思えないようです。ブラジルの状況はいかがでしょうか? あなたの経験/意見を聞かせてください。男性メンバーはバンド内の女性メンバーをサポートしていますか? あなたは今までに「パンクであること」と「パンク・シーンにおいて女性であること」との、いわば『二重のハミダシ』であるように感じたことはありますか?

Elaine :
最初はすごく難しかったわ。活動的な女性に出会うことはブラジ
ルでは、非常に珍しいことで、パンク・シーンにおいても例外ではないの。でもパンク・シーンには常に女性の居場所があるから、私はパンク・シーンに参加することを決めた。私は、女性がファンジンや音楽の制作、レーベル運営に携わるとき、女性にも権利が与えられているって感じるわ。私たち、ラテンアメリカの女性は自由を求め続けているし、多くのパンクスにもそれを知っておいてほしい。

たくさんの男性がファンジンやレーベル、パンク・コミュニティをサポートしているけど、その中には女性の立場を脅かすものがあるのも事実だと思う。そんなのは無くさなきゃいけない。いまだに自分のことを『二重のハミダシ者』だって感じることはあるけど、ここ数年でかなり改善されてきたようにも思えるわね。もしかすると、それは私個人が多くの失望を克
服してきたからかも知れないんだけど、私は今後もパンク・コミュニティにおける不公平を解消するためにすべての女性を支持していこうと思ってる。

それとパンク・シーンでの同性愛者に対する根強い偏見についても話しておきたい。数年前に比べれば大分マシになったと思うけど、依然、同性愛者への偏見は存在しているし、私たちは解決法を探しださなくちゃいけない。私には性的傾向を理由に人を差別する理由が分からない。なんで誰かの性的傾向が脅威になりうるの?


でも、ラテンアメリカのパンクスがこれを理解するのは難しいかもしれない。ラテンアメリカのパンク・シーンでは、同性愛者に対する不寛容や恐怖は本当に酷いものなの。私はこの原因を、カトリック教会の子供たちに対する抑圧的な教育のせいだと考えてるわ。カトリック教会の教育は、人間らしい欲望を否定し、性的傾向をコントロールし、不合理に私たちの心を抑制するものなの。パンク・コミュニティでは、異性愛が盲信されていると思う。この男性的な社会は、そこにいる人々に異性愛者であることを強要していると思うの。私たちは内側から外側へと変革を起こす必要がある。こんな不合理がまかり通ってる間、私たちはずっと抑制され続けるわ。

Abuso Sonoro: www.myspace.com/abusosonoro

Translated by Tomohiro Nishida (Terminal)

*The band photo was taken from their myspace.

2009/06/21

No Pretence (偽らない)

No Pretence:


上に紹介するビデオ "No Pretence" (偽らない) は、同様に
"No Pretence" (偽らない) と名乗るアナルカ・フェミニスト・グループによって制作されたものである。

かれらは、2009年6月7日、UK で開催された "Anarchist Conference 09" のさなか、アナキスト・ムーブメントの中に (いまだ) 根深く存在する家長制、そして性差別的な抑圧に抗議するために、ステージに立ち、このビデオを映し出し、声明を読み上げた。また、かれらは、覆面をしていたという。

No Pretence: nopretence.wordpress.com

2009/06/14

Cria Cuervos interview: 「反セクシズム」と「反監獄制度」の関係性

"Cria Cuervos interview: 「セクシズム」と「反セクシズム」について" の続きを紹介する。彼女たちは「反セクシズム」と同時に「反監獄制度」の立場である。ここで紹介するのは、この2つの立場の関係性を慎重に語る彼女たちの言葉である。Acclaim Collective (A) もその2つの立場であるので、彼女たちもインタビューの中で言っているが、「それはすごく大切な議論のテーマ」だと考えている。ゆえに、ふたたび抜粋した次第である。

Cria Cuervos interview from "Barricata" zine (Nov, 2000)


Barricata : "Train Ride" は、Luis V. Rodriguez (終身刑を宣告された政治囚) が書いたものだし、アルバムに載せているコンタクト欄には、ABC (Anarchist Black Cross)、COSIMAPP (Comite de soutien international a Mumia Abu-Jamal et aux prisonniers politiguez aux etats-unis)、CSIA (Comite de solidarite avex les indiens des Ameriques)、SRA (Solidarite resistance antifasciste) などの連絡先があるね。君たちは奴隷制に反対してるの?


Cria Cuervos : これらは私たちが支援する闘いよ。もちろん、私たちは奴隷制に反対。

Barricata : "Histoire Enfantine" の中で、「子供は父親を撃つ」と歌っているね。監獄制度に反対するなら、レイピストに対しては何をするの? かれらを撃ち殺す?

Cria Cuervos : それはすごく大切な議論のテーマよ。特にあなたが奴隷制に反対しているとき、それから、あなたが誰か他の人に対して生きるか死ぬかを決定する権利はないと確信しているときはね。しばしば、レイプは排他的な病理学的行為として、一時の衝動によって起こる、と考えられているわ。でも、そんなの真実じゃない。それは女・子供、あるいはたくさんの人間に対する男の支配によって起こるものなのよ。刑務所に誰かを押し込める方法では何も変えることなんてできない。そんな解決法は、家長制の消滅や支配関係に基づかせて押し進めるだけ。でもね、今日でもそれは終わらないし、矛盾しているかもしれないけど、かれらの誠実さにも関係があるのよ。私たちはレイプされた人が抗議しなければならないと思うの。それから、人々がそのことを話す機会を与えること。どうしてかって? かれらは非難されなければならないのに、システムという巧みな良心はしばしばこうした暴力に沈黙してしまうから。そんなのはレイプされた女性に対して罪の意識を深めることになる。抗議するのに一人がそういうふうに強要されれば、それは困難だわ。非難するような一瞥に我慢しなければならない。でも、それは暴力を非難し物事を解決する方法でもあるの。かれらを撃ち殺しちゃう?
それとね、これっぽちの言葉でこのことについて話すのは困難だし、判決を下すことができるのは一人しかいないわ。レイプされた人よ。あきらかに裁判官ではないし、それから、いったい誰が道徳という間違った口実や正義を利用するのか、ということもね。

Cria Cuervos: www.criacuervos.net

*The band photo was taken from their web-site.

2009/06/13

Cria Cuervos interview: 「セクシズム」と「反セクシズム」について

埋もれていた D.I.Yパンク/ハードコア・バンドのインタビューの紹介。今回紹介するのは、1999年から活動するフランスの戦闘的オール=フィメール・ポリティカル・パンク・バンド "Cria Cuervos" (ベース/ヴォーカルの Geraldine は同郷のアナーコパンク・バンド・レジェンド "Kochise" のメンバーでもあり、現在は Cartouche というバンドもやっている)。このインタビューは、2000年11月に、 "Barricata" と呼ばれるフランスのレッドスキン・ファンジンが行ったもの。今回は、Anti-Sexism を強力に掲げる彼女たちの「その部分」を抜粋した。

Cria Cuervos interview from "Barricata" zine (Nov, 2000)


Barricata : 君たちの歌詞は、たびたび女性のことに触れているね。 "Hisoire Enfantine" (子供部屋のリズム) は、近親相姦をテーマに書かれたものだし、"Treve De Comptoir" (バーのお話) は、客のおさわりを避けるために働いているパブに放火したウエートレスのエヴァの物語だしね。男女の不平等は、資本主義につながる家長制に罪があると思う? 私たちはどうすれば、それを回避することができるんだろう? リバータリアン革命で?


Cria Cuervos : エヴァは、客のおさわりを避けるためではなく、かれらを焼き殺すためにパブに放火したの。

家長制を生成するのは資本主義ではなく、資本主義が家長制を利用するのよ。家長制は既に共産主義体制にも存在しているわ。そのことに加えて、女たちが労働組合の慣習における哲学者たちにあまり興味をもたなかったことも言っておかなきゃね。20世紀初頭の労働組合 "CGT" のいくつかの著述では、労働市場の中で男と競争させるのではなく、家事で忙しくさせておくために、女が家に残ることを要求したらしいの。そのときの女たちはこうした反動主義者の考えに反対し闘っていた。現在では、女性の数は労働市場に参画している男性の数とほぼ同じと言ってもいいくらいよ。一般的に見て、女は資格がない仕事をのぞけば、男と同じレベルで労働に従事させられているし、パートタイム労働や失業は男以上に経験しているわ。でも、労働市場での性的な平等について話すのはやめましょう。一部の人々は、彼女らが労働市場の中で性差別と闘ったという理由で、あいつらは反セクシストなやつらだーーって時々言うのよ。でもね、セクシズムは社会や政治的な分野だけではなく、個人的な領域や家族の中にもまた存在するわ。つまり、セックスや家庭内暴力、不具、「商品」として家族間で行われる女の取引ーー家長制は父親の権威や戦士の武勇に基づいてる。だから、女の歴史はまさに歴史の新たなアプローチなの


女の歴史というのは、第一に教会や国家のような権力に基づいた歴史であって、第二にそれらが痕跡を残してきた歴史であって、第三に女は歴史から引き離されていたから、これまで存在してこなかった。
アートの歴史でも同じように、過去に女性アーティストは存在していたし、彼女らの一部はその時代に有名だったんだけど、アートの歴史に登場することはなかったわ。なぜなら、歴史を記録した男たちは、女の役割が子供を教育すること (ある意味では) と、彼女らの世界が Greeque Gynecee (古代ギリシアの女のために指定された家で、室内に女を閉じ込めるという現代の考えを適切に反映していた) に押し込められていると伝統的に考えていたから。

家長制から女を解放するリバータリアン革命? 著述 (プルードンのことを話すつもりはないし、女を除外する社会評論について、私たちは何を言うことができる?) の中では、かれらは道徳に対して非難もしたので、たしかに家長制に異議を唱えたリベラリストよ。けれども、実際はどう? リバータリアン革命が家長制から解放されるには、非難と反省が必要よ。もしそうじゃなきゃ何が始まるの? 男が革命を実行し、女を解放するって? 家長制には革命の前に異議を唱えなければならないし、さもなきゃそんなシステムはつねに存在し続けると思うわ。何から始めたらいいかって? 第一に性の道具や生殖の道具として女を扱うのを止めること。第二に絶対にそのような行為を要求しないこと (それをすることは何を意味する? 何と比較できる? )。このような行動は、例えば、音楽的な環境においても明らかだわ。女であるという理由で、曲を演奏する方法を知らなかったように見られるでしょう。今までそうだったから、「アート」は遠慮がちな分野のまま変化しなかったのよ。第三に男と女の不平等を止めることが挙げられるわ。加えて、私生活において、うそ偽りのない家事の分配を実行することね。これは私たちの教育のあらゆる部分に疑問を差し込むことを意味するわ。同じことは子供の教育についても当てはまるわね。
ちょっと一つ質問させて。ケンカ中のカップルで
、男女のどちらでもいいけど、話し合いを持つとき、子供の相手をするために家にもっと居ようとするということを話し合うのかしら? これらはすべて言いたかったこと。

でも、ファンジンはそれだけで終わっちゃうのかな。違う?

Cria Cuervos: www.criacuervos.net

*The band photo was taken from their web-site.

2009/06/02

"More Than Music Volume 1" - Anti-Sexism 3 x 7" Comp From Stonehenge

当ブログの "Easpa Measa - News" でも少し触れたが、フランスのアナーコ=エモパンク・レーベル "Stonehenge" の反セクシズム・コンピ "More Than Music Volume 1" が遂にリリースされるようだ。

私がこのプロジェクトを初めて知ったのは、2004年頃でレーベルのウェブサイトのインフォからだが、本格的に興味を持ち出したのは、たしか当方からリリースしている Easpa Measa も参加するということをメンバーから聞いたのがきっかけだったと思う。いまかいまかと心待ちにしていたので、実際に手にするのが非常に楽しみである。


フォーマットが当初の 7"・4枚組から3枚組に変更になり、参加バンドも多少変更になったようで、そのグレートなメンツは以下のとおり :

BALL
AST - www.myspace.com/ballast_montreal
ABDUCTEE S.D.
- www.myspace.com/abducteesd
EASPA MEASA - www.easpameasa.cjb.net
JUGGLING JUGULARS - jj.punkinfinland.net
THE ASSASSINATORS - www.myspace.com/theassassinators
SIX YEAR PLAN
LA FRACTION -
www.lafraction.org
NO REST - www.norest.com.br
SIGNAL LOST - www.myspace.com/signallost
SANGRE - www.myspace.com/sangredbeat
SCHIFOSI - www.myspace.com/schifosi
CRIATURA - www.myspace.com/criaturaband

また、この "More Than Music" は、「Volume 1」と付けられていることからも分かるとおり、
毎回テーマが授けられシリーズ化される予定。早くも第2弾が決定している。第2弾は、反監獄制度がテーマで、再び変更になっている可能性はあるが、レーベルのウェブサイトのインフォによれば、今のところ Oi Polloi (Scotland)、Seein'Red (Holland)、I Know (Belarus)、Kobayashi (Germany)、Plaine Crasse (France)、Witch Hunt (USA)、Protestera (Sweden)、Asfixia (Spain)、Halo (Uruguay) らの参加が決定している模様。当方からリリースしている/するバンドも多く参加しているのでこれまた非常に楽しみである。

Stonehenge: www.stonehengerecords.com