2009/06/14

Cria Cuervos interview: 「反セクシズム」と「反監獄制度」の関係性

"Cria Cuervos interview: 「セクシズム」と「反セクシズム」について" の続きを紹介する。彼女たちは「反セクシズム」と同時に「反監獄制度」の立場である。ここで紹介するのは、この2つの立場の関係性を慎重に語る彼女たちの言葉である。Acclaim Collective (A) もその2つの立場であるので、彼女たちもインタビューの中で言っているが、「それはすごく大切な議論のテーマ」だと考えている。ゆえに、ふたたび抜粋した次第である。

Cria Cuervos interview from "Barricata" zine (Nov, 2000)


Barricata : "Train Ride" は、Luis V. Rodriguez (終身刑を宣告された政治囚) が書いたものだし、アルバムに載せているコンタクト欄には、ABC (Anarchist Black Cross)、COSIMAPP (Comite de soutien international a Mumia Abu-Jamal et aux prisonniers politiguez aux etats-unis)、CSIA (Comite de solidarite avex les indiens des Ameriques)、SRA (Solidarite resistance antifasciste) などの連絡先があるね。君たちは奴隷制に反対してるの?


Cria Cuervos : これらは私たちが支援する闘いよ。もちろん、私たちは奴隷制に反対。

Barricata : "Histoire Enfantine" の中で、「子供は父親を撃つ」と歌っているね。監獄制度に反対するなら、レイピストに対しては何をするの? かれらを撃ち殺す?

Cria Cuervos : それはすごく大切な議論のテーマよ。特にあなたが奴隷制に反対しているとき、それから、あなたが誰か他の人に対して生きるか死ぬかを決定する権利はないと確信しているときはね。しばしば、レイプは排他的な病理学的行為として、一時の衝動によって起こる、と考えられているわ。でも、そんなの真実じゃない。それは女・子供、あるいはたくさんの人間に対する男の支配によって起こるものなのよ。刑務所に誰かを押し込める方法では何も変えることなんてできない。そんな解決法は、家長制の消滅や支配関係に基づかせて押し進めるだけ。でもね、今日でもそれは終わらないし、矛盾しているかもしれないけど、かれらの誠実さにも関係があるのよ。私たちはレイプされた人が抗議しなければならないと思うの。それから、人々がそのことを話す機会を与えること。どうしてかって? かれらは非難されなければならないのに、システムという巧みな良心はしばしばこうした暴力に沈黙してしまうから。そんなのはレイプされた女性に対して罪の意識を深めることになる。抗議するのに一人がそういうふうに強要されれば、それは困難だわ。非難するような一瞥に我慢しなければならない。でも、それは暴力を非難し物事を解決する方法でもあるの。かれらを撃ち殺しちゃう?
それとね、これっぽちの言葉でこのことについて話すのは困難だし、判決を下すことができるのは一人しかいないわ。レイプされた人よ。あきらかに裁判官ではないし、それから、いったい誰が道徳という間違った口実や正義を利用するのか、ということもね。

Cria Cuervos: www.criacuervos.net

*The band photo was taken from their web-site.

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