2010/01/31

New Distro Items: 1/31

LASTSENTENCE - Beginning of the Close Mind... 7" (Guerrilla Records) ¥700

大阪フィメール・フロンテッド・マンゲル・スラッシュ・アタック "Lastsentence" のファースト・シングルが同郷の Guerrilla Records からリリースされた。このバンドは本作以前にデモをリリースしているが未聴だった。
けれども昨年、東京でライブを見て気になっていたこともあり楽しみにしていた作品。一聴して、もちろん Mob 47 / Crudity のストックホルム・マンゲル勢、あるいは初期 Anti-Cimex
──その他一連のスウェディッシュ・ロウパンクの影響が核にあることが分かる。しかし通して聴いていくと、それだけではないことに気づく。高音で絞り出すように絶叫しまくるヴォーカリストも実にエナジー溢れるもので、その唄法も起因して、ジャパニーズ・ハードコアのようなテースト ( 熱さ) もかねそなえている。歌詞は英語/日本語で唄われている。システムや作り上げられた「未来」から逃れられない苛立ちも表現されつつ、自分の目で「真実」を見ようとする──その内容からは真摯さが伺えるそれらのことも含めて、音だけではない「オリジナリティ」がしっかりある。終始破壊力と緊張感をうしなわない全8曲収録。これはちからがこもる。ちなみに、彼らは ex-Ferocious X、Nationstate、Devastated Goes のメンバーによるバンドである。説明する必要はとくにないと思うが。

Acclaim Distribution is here

2010/01/30

Review: Gotcha - How Long Will We Continue Sittingdown And Watching Their Lies... tape

GOTCHA - How Long Will We Continue Sittingdown And Watching Their Lies As Good Spectators? tape

98年の結成から既に10年以上の活動となる九州・福岡のアナーコパンク・バンド "Gotcha" の目下最新作。本作はこれ以前にリリースされた split tape w/ Control の音源を単独作品として出したもの。本作より (現在も) 打ち込みで音作りをしている彼らだが、この選択が功を奏して、Gotcha サウンドのとてつもない新境地を見せつけている。結成当初からの Crass の影響を核にして、新たにサンプリングやエディットを使用
──異端のアナーコ・イクスペリメンタル・ミュージックを創作している。例えば The Ex などにも通じる。そして日本語でアジテートする男女ツインヴォーカルも今まで体験したことのない独創的なヴォーカリゼイションである。歌詞もまたいわゆる「政治的な」表現から脱却したものだ。それは自分たちの存在を不明瞭にする者たちからの「生・空間・風景の奪還」──インスピレーショナルなライティング・センスとも相まって、これは本作の聴きどころの一つと言えよう。歌詞カードには、Acclaim Collective (A)"About the Acclaim Collective" の冒頭文 (一部) 及び 1968年パリ5月革命時の落書きが引用され、歌詞に込められた想いもよく理解できる。「いつから・・・」と「拒否と脱却」と名付けられた「われわれ」の沈黙・停滞を取り下げる破壊的ナンバー2曲収録 (+ インスト "The Beginning" 1曲収録)。当レーベルからリリースする "Punks against G8" split CD w/ Rosaparksplit 10" w/ Protestera ではまたまた新境地を見せつけている。このバンドはつねに変化し続けている。

Self-Released:
mizuki-1977[at]docomo.ne.jp

Year Released: 2007


ちなみに、バンドに直接連絡すれば、まだ入手できます。

Review: Kontrovers - När Spelreglerna Ändras CD

今後、This Week's Recommendation from Acclaim Collective (A) とは別に、既にソールドアウトになっている作品や Acclaim Distribution に入荷しない (つまり個人的に入手したもの) 作品なども、当コレクティブの趣向・解釈でレビューしていこうかなと思っている。区別するために表題はたんに「Review」とした。

KONTROVERS - När Spelreglerna Ändras CD

00年代を代表するスウェーデンのバンドの一つ "Kontrovers" の2ndアルバムにしてラスト・アルバム。そして本作は1stアルバム "s/t" までの典型的なスタイルから最高の変化を遂げた名作と言っていい。リリースは2003年。これは本当に渋すぎる。ベースにあったスピーディなスウェディッシュ・ハードコア/クラストはそのままだが、さらにダークに、さらにヘヴィに、さらにアグレッシブに、さらにメロディックに、さらにドラマティックになった。重厚なツインギターで、とりわけ心を突いてくるリードギターが印象に残る。また、力強く絶叫する男女ツインヴォーカルも存在感かつ哀愁があって熱くなる。ひたすら自分たちの感情や経験に基づいたポリティカルな歌詞もまたしかり。しかし社会やシーンのなかの盲点を鋭く指摘するところや「抵抗者としての」ポジティヴさにはかなりインスパイアされる。スウェーデン国内では非常に影響力を持っているバンドのようで、それも納得というものだ。ポリティカルなスウェディッシュ・ハードコアの名作としても数えられる作品である。

Livet har återvänt

愛は美しい。新たな感情が生を再評価するのを促進させるとき、事態は数日の内に、あらゆる「黒」からあらゆる「白」を見捨てるかもしれない。私はかつて自分自身を嫌っていた。あんたのための私は、私自身の最悪の敵だった。私は今これまで以上に強い。私は自分の生を愛している。


In it for what

歌詞を読むのか?
それともレーベルを読むのか?

何がお前を幸福にするんだ

音楽のエナジーか、それともレコードの色か?

何がお前に衝撃を与えるんだ?

パンクロック・ムーブメントか、それとも100ドルの7"か?

レアなミスフィッツ=ボックス=セットの何が違うんだ

グリーンの138のプラスチックの切れ端か?

音楽のことを忘れたか

私は会員になんて興味ない

私は人々に興味があるんだ

私はプラスチックになんて興味ない

私は音楽に興味があるんだ


(色、会員、民族という概念が個人攻撃を回避するフィクションだということに注意して)


Putrid Filth Conspiracy

Year Released: 2003


Kontrovers - 2004 (picture was taken from their web-site)

2010/01/29

Angry Punk Song: KONTROVERS - Nazi Insanity

KONTROVERS - Nazi Insanity (ナチ狂い)

憎しみに導かれ、お前は行進する

──でもお前はなんで憎むんだ?
従いやがる
ひん曲がった心に拵えられた言葉にな
イカれたナチ狂いの言葉にな

お前はなにを知ってるんだ?

──なにが正しいんだ?
お前は
どう間違いないんだ?
嘘が嘘
に続
お前は理由もなく憎みやがる

レイシズム、ナチズム、ファシズムはみな無知の結果だ。このようなイデオロギーに信頼を寄せる人々はつねに悪というわけじゃない。彼らは多くの場合、誤って導かれ、騙されているんだ… 悪い要素に取り囲まれ、間違った場所で成長すれば、俺たちでもナチになるかもしれない。俺たちはいかなる手段を使ってもファシズムを潰さなければならない
──だが、潰されるべきはつねに誤って導かれた人間ではなく、堕落した理想だということを覚えておいてくれ。

This song was taken from "Skendemokrati" 7"

(Putrid Filth Conspiracy) 1999

2010/01/28

【転載】: 排外主義にNO!in 福岡 

排外主義にNO!in 福岡

今、さまざまな社会不安を誰もが感じているとき、そのことが漠然とした排外的な空気として立ち現れているのではないでしょうか。
そのようななかで、ある意味起こるべくして起こっている差別的、排外的言論が、在日特権を許さない市民の会(在特会)による朝鮮学校への襲撃として現実のこととなっています。あまりに根拠のない「襲撃事件」をこのまま見過ごすわけにはいかないという思いを出発点にして「排外主義にNO!福岡」の会を立ち上げることになりました。


集会のプログラム

●排外主義的行動の実態を知る

●地元朝鮮学校からの現状報告

●福岡朝鮮初級学校校長・趙星来(チョウ ソンレ)先生

●世話人による発題「排外主義の背景」

●参加者からの意見交換

●その他、会の発足にあたっての提案など 


■と き: 2010年2月5日(金)19:00~21:00(18:30開場)

■ところ:福岡市人権啓発センター(ココロンセンター)研修室

福岡市博多区下川端町3番1号(℡ 092-262-8464 )

博多リバレイン リバレインオフィス10階

地図:http://jinken.city.fukuoka.jp/shisetsu/access.html

・福岡市営地下鉄「中洲川端」駅下車 6番出口より1階へ

・西鉄バス 明治通り「川端町」下車、昭和通り「博多五町」下車

■参加入場無料(席上でのカンパをお願いします)


■主 催: 「排外主義にNO!福岡」

世話人:綛谷智雄・竹森真紀・青柳行信

連絡先:090-1972-7878(綛谷:かせたに)


排外主義を生み出す日本の社会病理を今一度洗い直し、日本社会の良識にうったえかける、継続的な取り組みをしていきたいと考えています。戦後、国家が象徴天皇制の「民主国家」となり、植民地帝国主義の精算、いわゆる「戦後補償」をなおざりにしたまま、新たな経済的新植民地主義政策を続けている国家を、そして排外主義を、「排外主義にNO!」の声を上げながら、さまざまな民衆の視線で撃っていきたいと思います。

2010/01/27

New Distro Items: 1/27

Norton - Long Walks On Short Piers の CDバージョンも入荷してます (Thanks, Didi / Rinderherz Records)。

NORTON - Long Walks On Short Piers CD (Self-Released) ¥1,000

スイスのパワフル&ファストなポリティカル・メロディック・ハードコア/パンク・バンド "Norton" のセカンド・アルバム (demo-CD から数えて)。これはバンド自身によってリリースされた CDバージョン。歌詞カードが付いていませんが、歌詞を知りたければ、おそらくバンドに直接コンタクトしてくれということかもしれません (違うか)。カードボード仕様のジャケット。レビューは以下の LPバージョンを参照のこと:

" First 'real' release after the demo-CD by NORTON from Zurich/Switzerland, and what a
stormer it is! 15 songs of melodic hardcorepunk, and not only the cover is influenced by the 80s; they definitively spin their Leatherface- and Hüsker Dü-records more than once in a while. 'Hardcore for people over 40' was one of the description of their music, but it definitifely works for all ages - there's even a CD with the recordings that comes with the LP to please the i-pod-generation.
Co-Release with Maloka (France)
And yes, they can be found on the internet:
www.myspace.com/norton.band " - Rinderherz Records

Norton: www.myspace.com/norton.band

Acclaim Distribution is
here

Norton (band photo was taken from their myspace)

New Distro Items: 1/27

スイスの DIYパンク/ハードコア・レーベル "Rinderherz Records" から以下の新作2タイトルが入荷しました。両バンド共にスイスの比較的新たなバンドで、これらの作品が正式なデビュー・リリース。とりわけ Norton 熱くなる。以下のレーベルの説明にもあるとおり、Leatherface - Hüsker Dü の影響濃いド渋のポリティカル・メロディック・ハードコア/パンク。詩的なハイリーポリティカル・リリックスがまたかっこよすぎるのだ。音のタイプはちょっと違うが、Petrograd が好きなパンクスにも強くオススメしたい。またまたこの種の注目バンドが現れたという感じだ。くわえて本作はフランスのアナーコパンク・コレクティブ "Maloka" との共同作品である。

NOR
TON - Long Walks On Short Piers LP (Rinderherz) ¥1,100

" First 'real' release after the demo-CD by NORTON from Zurich/Switzerland, and what a stormer it is! 15 songs of melodic hardcorepunk, and not only the cover is influenced by the 80s; they definitively spin their Leatherface- an
d Hüsker Dü-records more than once in a while. 'Hardcore for people over 40' was one of the description of their music, but it definitifely works for all ages - there's even a CD with the recordings that comes with the LP to please the i-pod-generation.
Co-Release with Maloka (France)
And yes, they can be found on the internet: www.myspace.com/norton.band " - Rinderherz Records

UN
HAIM - Dr. Tobehoktr 7" (Rinderherz) ¥500

" Four-song-EP by the rowdies of UNHAIM from Biel/Switzerland. Varied, raging crustcore with some metal-influences - these folks have been in Pack, Brutal Massacre and Lost before, which should give you an idea what this EP might sound like. And if you're not already scare after hearing whispered evil lyrics then
there's still the spooky cover that even glows in the dark.
No online-stuff. You have to get this to find out what it sounds like.
Co-Release with Ravachol (Switzerland), Deviance (France) and Alcoholic Desaster (Greece)
" - Rinderherz Records

Rinderherz Records: www.rinderherzrecords.ch.vu


Acclaim Distribution is here

2010/01/25

Punks Against G8に関するお知らせ

今後、Gotcha / Rosapark - "Punks against G8" split CD (ACM023) に関連する情報は Punks Against G8 Blog と同時にこちらの Acclaim Collective (A) Blog にも更新することにします。

Rosapark - Police Milice (in Japanese)

Gotcha / Rosapark - "Punks against G8" split CD (ACM023) に収録される Rosapark の "Police Milice" の歌詞をここで先に紹介したい (MP3 もすでに公開していることもあり)。しかし街路で警官を目撃できないほうが「不安」を感じるとは的を得ている。「警官が街路に増えた」=「不安」という感情はやつらの常套手段のなかにある。それは警察の本当の役割を見えなくさせるだろう。

Rosapark - Police Milice
(警察のクソやろう)

私たちはここで警察のクソやろうに関して話している。そしてメディアがどのように私たちの社会のなかで警察権力の一部を成しているか。みな不安を感じるけど、街路で多くの警官を目撃せずに歩けないとき、私は不安を感じる。


貧乏人が不正と搾取に対して共に闘いを始めるとき、警察のクソやろうが貧乏人に反対する金持ちを保護しやがる。自分たちの望むままに生きたがっている人々に反対するモラルを保護しやがる。ホームレスが空ビルをスクワットしたがるとき、財産を保護しやがる。新世界秩序を保護しやがるのよ…

Police Milice (MP3)

This song is in the Gotcha / Rosapark - "Punks against G8" split CD (ACM023)

Rosapark : www.freewebtown.com/rosapark

2010/01/24

Agrimonia new interview on Profane Existence

London - Back to Black Fest (Photo by Irene)

Acclaim Collective (A) の現在のフェイバリット・バンドーースウェーデン・イェーテボリの "Agrimonia" の新しいインタビューが、Profane Existence (ウェブジン) に更新されている。これはブルガリアの Straight From The Inside が運営する DIYウェブジン "diy.aresistance.net" のために、Profane Existence が行ったもの (diy.aresistance.net ではブルガリア語に翻訳されている)。Profane Existence にはオリジナルの英語版が掲載。

Profane Existence 上のインタビュー:

http://www.profaneexistence.org/agrimonia

diy.aresistance.net (in Bulgarian) 上のインタビュー :

http://diy.aresistance.net/content/view/301/429/


Agrimonia:
www.myspace.com/agrimonia

*The band photo was taken from their myspace.

2010/01/22

New Distro Items: 1/22

ドイツの Campary Records から以下の新作2タイトルが入荷しました。どちらも素晴らしい作品です。

EYE F
OR AN EYE - Cisza LP (Campary) ¥1,100

ポーラ
ンドのパワフル・モダン・メロディック・パンク/ハードコア "Eye For An Eye" の通産3枚目に当たるニュー・アルバム。フィンランドの Kamaset Levyt からリリースされた1stアルバム "Dystans" 以来、久しぶりにこのバンドを聴いたが格段にパワーアップ。そして格段に曲も良くなった。基本は変わらないので、レビューは以下の 1stアルバムを参照のこと:

" この
ポーランドの "Eye For An Eye" を初めて知ったときちょっと驚いた。彼らのサウンドが「Post Regiment meets Agnostic Front」と説明されていたからだ。「Post Regiment 」と書かれたら俺も見過ごすわけにはいかない。しかし聴いて納得した。まさに Post Regiment ばりの歌声と唱方を駆使しながら、NYハードコア的なシャウトを披露する女性ヴォーカリスト。そしてメロディアスなアナーコパンク・サウンドおよび Oiフレーバーもあるストロング/ファストな NYハードコアの完璧なミックス。ポジティブ/ポリティカルな歌詞はすべてポーランド語で唄われている。「扉を開け」と唱うオープニング・ソング "Otworz Drzwi” (Open The Door)、「リラックスして」と唱う反労働ソング "Budzik” (Alarm Clock)、「世界は白 (善) と黒 (悪) の映画のようよ」と唱う "W Tlumie” (In The Crowd) など全14曲収録。ボーナス・トラックとしてて、"Fabryka Drwin" より2曲追加。 " - Acclaim Collective (A)

OI POL
LOI - Ar Ceol Ar Canan Ar-@-mach LP (Campary) ¥1,100

Oi Polloi の現時点での最新アルバム "Ar Ceol Ar Canan Ar-@-mach" がドイツの Campary Records とスウェーデンの Not Enough Records の共同により再プレス。レビューは以下のテープ・バージョンを参照のこと:


" 言わずもがなスコティッシュ・アナーコパンク・レジェンド "Oi Polloi" (兼 "Anti Fascist Action") の2006年リリースの最新アルバム "Ar Ceol Ar Canan Ar-@-Mach" のプロコピー・テープ・バージョンがリリース。Oi Polloi と言えばこのレーベルーーポーランドの Nikt Nic Nie Wie (このレーベルは、彼らのレコードをリリースしているだけでなく、彼らの入手可能な作品はほぼディストリビュートしている) から。


このアルバムは1999年にリリースされた "Fuaim Catha" (Skuld Releases - LP / Combat Rock Industry - CD) から数えると実に7年振りのフルアルバムになる (その間に 7"、split LP などのリリースはある)。これは近年の最高傑作であったその "Fuaim Catha" に次ぐ彼らのベスト・レコーディングだろう。メロディアス&ポップな要素から、攻撃的な要素、不穏な要素、彼ら固有のケルト系 (Celtic) 文化を反映させた民族的な要素まで、彼らの魅力が入り交じるーーしかし新生 Oi Polloi を感じさせるようなまさに現時点のマスターピースな内容。シンセの導入が「新生 Oi Polloi」ーーそのことにさらに拍車をかける。近年はより Oi & ストリートパンク色を強めている彼らであるが、その結果の集大成とも言えるだろう。


彼らはまた近年より「公用語化」はされているが「抑圧されている」言語である「ガーリク - スコットランド・ゲール語」 (Gaelic) で唄い始めている。本作もまたすべてその母国語で唄われている。このテープ・バージョンには、オリジナルの CD バージョンにはなかった英訳が付けられている (逆にそのゲール語の歌詞はなし)。彼らの声明の一部を以下に :


「ここにあるこれらの曲は、われわれ固有の文化を防御するその闘いの一部である - とりいそぎ付け足せば、なんらかの偏狭な愛国心から - しかし多様性の価値と異文化の尊重という信念から。」


そして Oi Polloi と言えば、いわゆる「イスラエルーパレスチナ問題」への言及・追求だろう。彼らほどこの問題に対して「しつこいまでに」言及・追求し続けている DIY パンク/ハードコア・バンドは、今のところ世界中見渡してもちょっと見つけるのが難しい (もちろんそれが「良い・悪い」ではなく、量的なことでもない。世界中の多くの DIY パンク/ハードコア・バンドもまたこの問題に対して言及・追求している「現実」も忘れてはならない。ちなみに、イスラエルの「DIY」を標榜するパンク/ハードコア・バンドは除く。それは必然とだけ言っておこう)。だが、絶対に忘れてならないのは、彼らは一貫してこの問題を「イスラエル (人ではない) への糾弾ーパレスチナ (人である) への連帯」という立場で言及・追求し続けている、ということだ。本作にもむろんこの問題に対して言及・追求した曲がある。この問題の「現実」は、彼らを「音楽以上」で聞くことで分かる、と言っても過言ではない。現在のいまだ「イスラエルーパレスチナ問題」で語られる状況を見るにつれ、暗たんたる気持ちになることに従って、以下の歌詞を訳出しておく。 "
- Acclaim Collective (A)

Oi Polloi - Cait A Bheil An Armached Leir-sgrios?
(大量破壊兵器はどこだ?)


大量破壊兵器はどこだ?

大量破壊兵器はどこだ?

大量破壊兵器はどこだ?

大量破壊兵器はどこだ?


この大ウソでどれくらいの人間が死んだんだ?


大量破壊兵器はどこだ?

大量破壊兵器はどこだ?

大量破壊兵器はどこだ?

大量破壊兵器はどこだ?


Faslene, Dimona, Porton Down


そこが大量破壊兵器を見つける場所だ

そこが大量破壊兵器を見つける場所だ

そこが大量破壊兵器を見つける場所だ

そこが大量破壊兵器を見つける場所だ


Israeli, Britain, America
Israeli, Britain, America - 大量破壊兵器!


( 註 : Faslene, Dimona, Porton Down に関して。Faslene はイギリスの海軍基地、Dimona はイスラエルの核施設、Porton Down はイギリスの化学兵器施設を指している。)

Campary Records: www.campary-rec.de


Acclaim Distribution is
here


レビューは、当時、Acclaim Distribution に入荷した際に書いたものを加筆・改編した。

出店中止のお知らせ

明日の Lastsentence presents "Noise Pollution Gig" での出店ですが諸事情により中止となりました。

Lastsentence presents "Noise Pollution Gig"


Screwithin (Tokyo)
Skizophrenia (Tsuyama)
Fortitude

Lastsentence


2010 / 1 / 23 (Sat) Osaka Namba Bears

Start. 19:00

Door. 1,800 yen

2010/01/20

New Distro Items: 1/20

オランダの DIYパンク/ハードコア・レーベル "De Graanrepubliek" から The Hunger - Winter 7" が入荷。このバンドは今となっては珍しいと思われる Unbroken / Undertow スタイル (現在のこうした系統のバンドはよく知らないので事実誤認あるかも) のダッチ・モダン・ハードコア/パンク・バンドの新星。90's 以降のダークネス・ハードコアの要素も含みながら重厚なモッシュ・パートが圧巻のサウンド。 ウルトラ・パワフル。

T
HE HUNGER - Winter 7" (De Graanrepubliek) ¥500

" For anyone who loves the Unbrok
en / Undertow midpaced heavy hardcore style, you'll love this. Add some Cursed for the uptempo parts and there you go. Three songs of catchy heavyness. " - De Graanrepubliek

De Graanrepubliek: www.degraanrepubliek.com

Acclaim Distribution is here

2010/01/19

Lastsentence - Beginning of the Close Mind... 7" Out in End of January

昨年、東京でライブを見て気になっていた大阪の Lastsentence の 1st 7" が、同じく大阪の Guerrilla Records より1月下旬にリリースされる。Acclaim でも扱う予定。レーベルがインフォを送ってくれたので転載紹介。

LAS
TSENTENCE - Beginning of the Close Mind... 7" (Guerrilla Records)

" ex-FEROCIOUS X、NATIONSTATE、DEVASTED GOSEのメンバーにより結成され、現在まで怒涛の勢いで数多くのライブ重ねながら着実に実力と存在感を増してきた要注目のバンドLASTSENTENCEが満を持して1ST 7"をリリース!! 最早隠し様もないSWEDISH HARDCOREからの影響を包み隠さずさらけ出すかの如く、スタート直後から耳をつんざくジリジリのノイズギターで一心不乱に爆走しまくるD-BEAT RAW NOISE THRASHに乗せてヒステリックな女性ボーカルが狂ったように喚き散らす大阪発→COMES経由→スウェーデン行きの爆裂超特急!!! 全8曲を一気に駆け抜けるHARDCORE ATTACK 2010!!! " - Guerrilla Records

2010/01/13

Acclaim Collective (A) Stall will be at "Noise Pollution Gig"

来週1月23日 (土)、大阪・難波Bears での Lastsentence presents "Noise Pollution Gig" にて出店させてもらう予定です。Screwithin に同行します。

Lastsentence presents "Noise Pollution Gig"


Screwithin (Tokyo)
Skizophrenia (Tsuyama)
Fortitude

Lastsentence


2010 / 1 / 23 (Sat) Osaka Namba Bears

Start. 19:00

Door. 1,800 yen

2010/01/12

【転載】: モスクワABCより要請

Wed, 30/12/2009

ミシュツキンの判決が覆される-新たな法廷闘争基金の必要へ


ロシア語圏沿海州(プリモルスキー)地方裁判所は、2009年12月15日付で、同10月12日にロシア刑法108条第一項(自己防衛のための必要最小限を超えた殺人行為)による一年の執行猶予判決を下されたアナキスト叛ファシスト活動家のユーリ・ミシュツキンの判決を覆した。

ユーリは罪状否認をしておらず、それによる判決が下された。しかしながら、我々は以下のようなその事件の背景に注意を払うべきである。

ユーリは2008年11月22日に当人より屈強な、過去にも彼を襲ったことのあった2匹のファシストに襲われた。ユーリも2007年のシベリア地方アンガルスクでの環境抵抗キャンプへのナチスどもの襲撃によってかなり苦しめられており、その後、彼はその時の幾つかの傷のせいで昏睡に陥った。

2008年に、ユーリはたった一度だけ手持ちのナイフでナチを切りつけたが、この一撃が致命的なものとなった。このような状況のせいで、ナチの家族に対する大きな補償額の支払いの必要と執行猶予判決というユーリへの当初の判決は寛大なものと考えるべきものではなかった。


再度繰り返すが、我々は権力による叛ファシスト活動家への起訴行為の目撃者である。モスクワで叛ファシスト活動家が殺されるなら(最近の殺戮は2009年11月16日に起こり、あるよく知られたアナキスト叛ファシスト活動家イワン・フトルスコイが銃殺された)、ロシア語圏の狂気の権力機構は、如何なる好都合な状況でも叛ファシスト活動家を断罪しようとする。

目下、ユーリは新たな裁判の間の法的支援を彼に保証するための基金を再び必要としている。ともかく、弁護士は我々ABCモスクワがこれまで集めてきた20000ルーブル(約500ユーロ)で弁護を快諾してきた。

カンパ方法の説明は、以下のページへ

http://wiki.golosa.info/en/index.php/Donate

・・・もしくは、銀行口座振り込みを除くほかの方法を聞くときはメールで問い合わせを。abc-msk@riseup.net

如何なる送金も、我々の上記アドレスに知らせていただいた上でお願いしたい。というのも、ユーリ支援金を把握できるからである。


Anarchist Black Cross of Moscow


abc-msk(at)riseup(dot)net

http://www.avtonom.org/abc

http://www.myspace.com/abcmsc

(*rebel_faKTorY 荒訳転載)

2010/01/10

New Distro Items: 1/10

U.S. の Profane Existence から以下のものが入荷しました。

APPALACHIAN TERROR UNIT - it's far from fucking over CD (profane existence) ¥1,100

- u.s. powerful political hardcore-punk (discography contains EP, LP plus a unreleased cover song) -


RESISTANT CULTURE - welcome to reality LP (profane existence) ¥1,100

- u.s. political tribal grind-crust (their debut album) -


IMPERIAL LEATHER - do you know where your children are? CD (profane existence) ¥1,100

- swedish powerful punk-hardcore (their second album) -


PROFANE EXISTENCE #57 Zine + CD (july-sep 2008) ¥650

- warcollapse, against empire, man the conveyors, armistice, kursk, columns, reviews, plus a cd -

PROFANE EXISTENCE #55 Zine + CD (jan-mar 2008)
¥650
- wartorn, atomvinter, coaccion, resistant culture, face up to it!, the fallout, massmord, auktion, columns, reviews, plus a cd -


PROFANE EXISTENCE #52/53 Zine + 2 CDs (spring 2007) ¥1,100 restocked

- abductee.s.d., appalachian terror unit, chumbawamba, the cooters, fall of efrafa, happy bastards, nuclear death terror, pisschrist, signal lost, skarp, visions of war, ungdomshuset lives!, columns, reviews, plus 2 cds -


Acclaim Distribution is here

Reprint Article: "Say You Want an Insurrection" - CrimethInc.

我々もするー必要なら武装蜂起にかかわって、あらゆるそれらの形での支配とヒエラルキーの総破壊。それが可能になるまで、我々はスキルを磨くための循環衝突を受け入れ、仲間を見つけて、自分たちと抑圧者の溝を強調するつもりだ。

だが、我々はどのようにしてこれらの対決を起こすのだろうか? 我々はどのようにして我々の敵より我々を強くすることを保証するのだろうか? どんな落とし穴がこの路で我々を待ちかまえているのだろうか? そして我々は我々の努力を有効にするためにほかになにをしなければならないのだろうか?


過去数年間にわたって、小さな電流は蜂起と社会闘争のテーマを最優先させながら、米国のアナキスト・サークルのなかで目に見えて勝利を得ている。この分析はこれらの戦略が公然の目標を達成するところでどれくらい効果的であるか、そして現在の米国の情況下でそのことに関連している蜂起者の理論と活動との関係について調査するものである。

Read full piece here.

註: これは US のアナキスト・コレクティブ "CrimethInc." によって書かれた "Say You Want an Insurrection" (蜂起がしたいと堂々といおう) の冒頭文の訳である (誤訳御免)。2000年後半の世界恐慌。この時代にきて、我々はますます政府及び資本に対する闘い方を共に探求していかなければならない必要性に迫られている。全文はとても訳せないが、このアーティクルの紹介からその一端となるなにかをつかんでもられば幸いだ。

2010/01/09

Alpinist / Finisterre - split LP (ACM022): Review

ALPINIST / FINISTERRE - split LP (ACM022)

" A split with two up-and-coming bands from
Germany. Alpinist: Seem to have the formula right. The music is pummeling and dark while falling in the crust genre. Screamed vocals power forward through the speakers as the charging guitars cut through. Amazing drumming that is far from generic. They’re definitely an apocalyptic journey of sound. I just wish it was a bit more bass heavy and darker. To me, it sounded a bit bright. Finisterre: My personal favorite of the two, the band plays more of traditional d-beat meets crust than the latter. But they also infuse a sense of melody under the distortion. It adds to the music and gives it more textured layers. Not a pretty sound in the slightest, though. The music is mid-tempo but is bottom heavy and played with a mean streak of anger. Also, the guttural vocals add to the picture of unrest that I believe they are portraying in their songs. Another co-released by Sengaja, Acclaim Collective, Phobiact, Subversive Ways, Bad Pingu, Humidad y Honestidad, Contraszt!, and Threat of Today. –Donofthedead (Contraszt!) "

- Razorcake

This release in "Acclaim Releases" is here

Alpinist / Finisterre - split LP (ACM022): Review

ALPINIST / FINISTERRE - split LP (ACM022)

" ALPINIST create catchy songs with pretty musical interludes, wailing guitars and a heavy driving rhythm section. The instruments are all
really tight, and the songs flow well from beginning to end from simple elegant melodic intros to bashing, blasting beats of d. The drummer is really fantastic! A great energy from the vocals as well, with lyrical content mostly about the selfishness and ignorance of the human race. FINISTERRE on the flip-side of the LP play some similar tunes, though they have a heavier slower groove going on and deep, throaty growling vocals that I like a lot for some contrast. Their lyrics are well thought out political commentary on current events in Germany mostly, with some darker personal songs as well. The two bands work well together for a solid split. (Maygun) "

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Profane Existence

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