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2022/02/22

【Review】SOCIALSTYRELSEN - I Krossade Speglars Skärvor LP (ACM035) - Record Boy


SOCIALSTYRELSEN - I Krossade Speglars Skärvor LP (ACM035)

”これまでにCDとLPをそれぞれ1枚ずつ発表しているスウェーデンの女性Vo.クラスト・パンク・バンドの2022年最新作。海外のレーベルと共同で、日本はAcclaimがリリースしています。ほのかに叙情性も漂わせつつネオクラスト的にはならず、スウェディッシュ・クラストらしいブルタリティーとオールドスクール感で実直且つ獰猛に直進します。スウェーデンPROTESTERAや、ベルギーUNHIONGEDなどが好きだった90'sクラスト・ファンにもオススメ!!”

 - Record Boy

2014/08/07

Review: OI POLLOI - Ar Ceol Ar Canan Ar-@-mach LP (再更新)

OI POLLOI - Ar Ceol Ar Canan Ar-@-mach LP

Oi Polloi の現時点での最新アルバム "Ar Ceol Ar Canan Ar-@-mach" がドイツの Campary Records とスウェーデンの Not Enough Records の共同により再プレス。レビューは以下のテープ・バージョンを参照のこと:

" 言わずもがなスコティッシュ・アナーコパンク・レジェンド "Oi Polloi" (兼 "Anti Fascist Action") の2006年リリースの最新アルバム "Ar Ceol Ar Canan Ar-@-Mach" のプロコピー・テープ・バージョンがリリース。Oi Polloi と言えばこのレーベルーーポーランドの Nikt Nic Nie Wie (このレーベルは、彼らのレコードをリリースしているだけでなく、彼らの入手可能な作品はほぼディストリビュートしている) から。

このアルバムは1999年にリリースされた "Fuaim Catha" (Skuld Releases - LP / Combat Rock Industry - CD) から数えると実に7年振りのフルアルバムになる (その間に 7"、split LP などのリリースはある)。これは近年の最高傑作であったその "Fuaim Catha" に次ぐ彼らのベスト・レコーディングだろう。メロディアス&ポップな要素から、攻撃的な要素、不穏な要素、彼ら固有のケルト系 (Celtic) 文化を反映させた民族的な要素まで、彼らの魅力が入り交じるーーしかし新生 Oi Polloi を感じさせるようなまさに現時点のマスターピースな内容。シンセの導入が「新生 Oi Polloi」ーーそのことにさらに拍車をかける。近年はより Oi & ストリートパンク色を強めている彼らであるが、その結果の集大成とも言えるだろう。

彼らはまた近年より「公用語化」はされているが「抑圧されている」言語である「ガーリク - スコットランド・ゲール語」 (Gaelic) で唄い始めている。本作もまたすべてその母国語で唄われている。このテープ・バージョンには、オリジナルの CD バージョンにはなかった英訳が付けられている (逆にそのゲール語の歌詞はなし)。彼らの声明の一部を以下に :

「ここにあるこれらの曲は、われわれ固有の文化を防御するその闘いの一部である - とりいそぎ付け足せば、なんらかの偏狭な愛国心から - しかし多様性の価値と異文化の尊重という信念から。」

そして Oi Polloi と言えば、いわゆる「イスラエルーパレスチナ問題」への言及・追求だろう。彼らほどこの問題に対して「しつこいまでに」言及・追求し続けている DIY パンク/ハードコア・バンドは、今のところ世界中見渡してもちょっと見つけるのが難しい (もちろんそれが「良い・悪い」ではなく、量的なことでもない。世界中の多くの DIY パンク/ハードコア・バンドもまたこの問題に対して言及・追求している「現実」も忘れてはならない。ちなみに、イスラエルの「DIY」を標榜するパンク/ハードコア・バンドは除く。それは必然とだけ言っておこう)。だが、絶対に忘れてならないのは、彼らは一貫してこの問題を「イスラエル (人ではない) への糾弾ーパレスチナ (人である) への連帯」という立場で言及・追求し続けている、ということだ。本作にもむろんこの問題に対して言及・追求した曲がある。この問題の「現実」は、彼らを「音楽以上」で聞くことで分かる、と言っても過言ではない。現在のいまだ「イスラエルーパレスチナ問題」で語られる状況を見るにつれ、暗たんたる気持ちになることに従って、以下の歌詞を訳出しておく。 "


Oi Polloi - Cait A Bheil An Armached Leir-sgrios?
(大量破壊兵器はどこだ?)

大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?

この大ウソでどれくらいの人間が死んだんだ?

大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?
大量破壊兵器はどこだ?

Faslene, Dimona, Porton Down

そこが大量破壊兵器を見つける場所だ
そこが大量破壊兵器を見つける場所だ
そこが大量破壊兵器を見つける場所だ
そこが大量破壊兵器を見つける場所だ


Israeli, Britain, America
Israeli, Britain, America - 大量破壊兵器!

( 註 : Faslene, Dimona, Porton Down に関して。Faslene はイギリスの海軍基地、Dimona はイスラエルの核施設、Porton Down はイギリスの化学兵器施設を指している。)

Campary Records: www.campary-rec.de


Year Released: 2006

Reviewed by Kazu / Acclaim Collective (A) (2007)

2014/07/18

Review: OI POLLOI / NIKMAT OLALIM split LP

OI POLLOI / NIKMAT OLALIM split LP 

共にヨーロッパ・ツアーを行った両バンド。Oi Polloi は、イスラエル・テルアビブのポリティカル・パンク /ハードコア・バンド "Nikmat Olalim" がスプリットの相手ということが多いに関係していると思うが、本作はいわゆる「イスラエルーパレスチナ情勢」に関する曲を全曲提供している。ジャケットにもイスラエル軍のメルカバ戦車に投石するパレスチナの子供を使用。全4曲のうちの3曲はスコットランド・ゲール語およびケルト語で唄われている。そういえば、かれらが以前発表した "Carson?" 7" は、全曲かれらの母国語のケルト語で唄われた「No More English Rules」をテーマにしたものだったが、今回のスプリットLPが「イスラエルーパレスチナ情勢」に照準を合わせたものということでピンときた人もいるかもしれない。唯一英語で唄われた「They Shoot Children - Don't They?」は、「イスラエルーパレスチナ情勢」と「Anti-Deutschen (Anti-Germans)」 との関係性について唄った曲。

かれらの今回の音源は、最近リリースされた "Mind The Bollocks" 7" と同時期に録音されたもので、最新アルバム "Ar Ceol's~" で見せたようなメロディックな要素を十分に取り入れつつ、初期のアグレッシヴさが戻ってきた感じだ。方や、Nikmat Olalim は、"Self Devouring Land" 7" から数曲およびオールド・ソングの再録曲で構成された全5曲。 80'sUKインフルエンスドなキャッチーかつシンガロングなパンク/ハードコア・サウンドで、屈折した部分も感じさせ、非常に独特な雰囲気を醸し出している。

ブックレットには、両バンドの歌詞、「イスラエルーパレスチナ情勢」に関連する基本的な情報から、詳細な情報まで所狭しと掲載。

最後に、この情勢に対する両バンドの見解への私自身の考えについて述べておきたい : とりあえず今回はこの程度の説明でとどめておく。なぜならこの情勢に関しては、あまりにも情報が多すぎるということもあるが、ブックレットに書かれた文章をほとんど読めてないからだ。そしてこの問題は民族間や人種間に大きな誤解をはらむ危険性があるため発言には慎重にならざるを得ない。ただ一つこの問題に対する私自身の考えを述べるとすれば、私はある特定の民族や人種に反対するのではなく、抑圧や侵略を行使する機構それ自体に反対する (したい) ということだろうか。

事実、私はイスラエル政府には反対するが、イスラエル人のバンドであるこの Nikmat Olalim をサポートしている。

Campary Records

Year Released: 2006

Reviewed by Kazu / Acclaim Collective (A) (2007)

*約7年前に書いたものですが、今回の更新にあたり多少加筆・改編しました。私の考えは当時のそのままを掲載してます。

2012/04/03

Kohosh - Survival Guide 12"EP (ACM027): Review

KOHOSH - Survival Guide 12"EP (ACM027)

"For those of you that haven’t heard, there’s a little band called KOHOSH that hail from Seattle, WA. And if you haven’t heard of them yet- well it’s about damn time! You may already know their members from previous stellar bands such as AGATHA, ALLIACEOUS, CONTRAVENE, CREOSOTE, GARMONBOZIA, OROKU, PIPSQUEAK, ROANOKE, SKARP, and SNUGGLE, to name a few. If you like to dance around to the aforementioned slabs of vinyl at home in your spare time (you know who you are), then this will be a welcome addition to your collection…
Musically, they can best be described as melodic-anarcho punk, with whispers of influence from older bands such as CRASS, THE MOB, or ZOUNDS hinting at the roots. One can definitely hear strong similarities to more current indoctrinations of anarcho-punk and melodic crust bands the members have previously been a part of, such as CREOSOTE, CONTRAVENE, and GARMONBOZIA. I also hear influences from other international bands such as Sweden’s BURNING KITCHEN, and Poland’s POST REGIMENT. That being said, KOHOSH’s music is layered, complex, and beautiful, drawing off multiple influences to find and hone it’s prolific sound. Dual guitars dance in front of rolling bass lines and powerful drum beats. The cello brings us from almost haunting, dismal, intimate moments to energy packed crescendos, and the female-fronted vocals with backing male accents reel it in to make this album a powerhouse. Pretty and melodic, then catchy and upbeat; each song is an epic build up and break down. There are only 5 of them on the album, so don’t be surprised if you want to listen to this one over and over to take it all in.
Art work for the outside of the album is two toned paper-bag brown and black. The cover art features a drawing of two adorable anarcho-punk prototypes, read: dread-mullets, patched clothing, backpacks filled with rope, slingshots, and arrows. If one could span the horizon and peer into the distance, behind the foreground of a Slug and Lettuce cover Hush drawing, these kids would be sitting on a grass hill off in the distance. The back cover drawing shows multiple masked faces in action in a squatted building. Fists raised and white flags waving, it is a two-dimensional image of defiant hope- a theme that is echoed over and over again in the lyrics of the album.
Poetic, somber and resistant, Taryn’s lyrics to Survival Guide are personal and powerful. Themes of moving forward yet feeling stuck, seeing the pain in the eyes of her friends and their actions, being independent and standing your own ground. Questioning the self-destructive behavior she sees around her. Reaching for the light she sees in the darkness. There is hope in these lyrics, but it is not without its pain.
A great project that was collectively put out by Acclaim Collective, Cut the Cord that Records, Persons Unknown Records, Tomorrow Belongs to Us, and Trujaca Fala. KOHOSH are going on a west coast tour this APRIL, so you may get the chance to see them live and pick up a copy of the LP to boot! There’s a lot to listen to here in KOHOSH Survival Guide; for fans of any of the bands or labels listed above, I give this one two hitch-hiker thumbs up."
(Maygun)

- Profane Existence

2012/03/30

Kohosh - Survival Guide 12"EP (ACM027): Review

KOHOSH - Survival Guide 12"EP (ACM027)

"USはシアトルのアナーコメロディックパンクバンドKohoshの2012年リリースの5曲入り12″EPです。こちらは、ポーランドのTrujaca Fala Records、ドイツのCut The Cord That… Records、日本のAcclaim Collective、アメリカのTomorrow Belongs To Us Records、そしてバンド自らのPersons Unknown Recordsの5レーベルによる共同リリースとなっています。さて、メンバーが過去にやっていた、同じく現在やっているバンドをいくつか挙げますと、僕自身には耳馴染みのないものもありますが、Agatha、Alliaceous、Contravene、Creosote、Garmonbozia、Oroku、Pipsqueak、Reckless、Roanoke、Skarp、Snuggleなど。女性ボーカルがフロントに構え、チェロ奏者も在籍の6人組のKohoshですが、本作がこの人たちの初音源となるようです。5曲入りといっても7分超えの長い曲も含む、両面合わせて20分以上の尺なので、それだけでもEPとしてはかなり聴き応えがあります。聴いたときに頭に浮かんだバンドは、Preying HandsやAssassinators、Signal Lost、Harum-Scarumなどですが、それらともまた異なる感触。悲痛な物語の序幕を告げるかのように冒頭から響き渡るチェロの音が何よりもまず耳を引き、これから何かが始まる気配を高めたところで、そこから一気に爆発し怒濤の勢いで突き進む。芯のある声で力強く歌い上げられるメロディー、そこに被さる男性コーラス。2本のギターがドライビングに疾走し、メタリックな質感で奏でられる叙情的な旋律もまた胸に刺さる。全編を通して緊張感が途切れることなく、痛々しいほどの物悲しさを漂わせるメロディアスなサウンド。歌詞は内面的・抽象的であり、具体的な対象を糾弾したりするような内容ではありませんが、メタファーに込められた政治的な眼差しが窺えます。心を収奪されたまま生きるのではなく、自律的な生を取り戻すために抵抗するということ。その歌からは固い意志が感じられます。"

- Age of Distress

2011/08/13

Review: Vespera - 1st demo 2011 Tape

VESPERA - 1st demo 2011 Tape

注目の ex-Angelica、ex-D.S.B./Hazard、ex-Intruders/現 Vendetta のメンバーによる東京 female fronted melodic hardcore-punk "Vespera" の1stデモが自身のレーベル "Vesperadical" よりついにリリース。


以前よりメンバーからこの新バンド結成の話を聞いていたので、ある程度どんな感じの音になるか予測はしていたが、聞きこむほどに既に Vespera 独自のサウンドを完成しつつあることに気づいてくる。最初頭に浮かんだバンドは初期 Post Regiment といった
ヨーロピアン・メロディック・パンク/ハードコア・バンド、あるいは Signal Lost といったその影響下のバンドだが、ex-D.S.B. のメンバーということで、いい意味でその名残もある。自然にそうなったかは分からないが、こうした「やさぐれた」オリジナリティが僕は非常に気にいった。ロウな音質もそのサウンドにぴったりハマっている。

姿勢に関しては、"Don't look back, don't forget" と名づけられたファンジン第1号の側面も持つ歌詞カードを見れば分かる。そのファンジンの中に、「政治を歌う事は日常に直結してくるのだから」と書かれているとおり、このバンドはまた政治的な姿勢を明確に打ち出しているバンドとも言い切っていいだろう。しかしながら、明快なそれではなく、彼らの歌詞には日常を通じて政治的に反対することとはなにか
──ということに考えを巡らすような思考がある。日常を通じて為政者に殺されないこととはなにか──という。最後に再びファンジンの中から印象に残った言葉を紹介したい:

「悪政、災禍の時にはその立ちあがる煙に目をしばたたかせながらも煙をかわすだけ。気のイイ民衆。又は風向きが変わるのを噎せながらじっと待つ。忍耐強い気のイイ民衆。だから災禍の火種は種火としていつまでも未来へ負の財産として繰り越される。小さな罪は弾劾されても、大きな罪には不可侵という素地が出来上がる。」

Vesperadical

Year Released: 2011

2011/07/09

Protestera / Gotcha - split 10" (ACM006): Review

PROTESTERA / GOTCHA - split 10" (ACM006)

" GOTCHA are from Fukuoka and plays typical anarcho peace punk, and you can't deny the CRASS, DIRT, FLUX OF PINK INDIANS influence. Female vocals, drum machine. Cheap/raw sound, 100% punk with great message !
PROTESTERA are from Sweden. They are also influence by the anarcho punk scene, but also has some melodic crust influences. "

-
Flower of Carnage

This release in "Acclaim Releases" is here

2011/04/20

Review: Hiro / Amalthea - split CD

HIRO / AMALTHEA - split CD

これは、重要なテーマを扱った作品だ。それが、意図されたものかは不明だが、両バンドが同じテーマを持ち寄っている。そのテーマとは、この世界における人々の「憂鬱」→「苦痛」→「自殺」といった社会的「事」の過程である。まずは、両バンドの解説の一部を以下に転載する:


「そのことに関して話すことなく、多くの人々が憂鬱に生きている。この心の状態は、憂鬱になった人々が助けを求めたがらないので扱うことが非常に難しい。彼らは、自殺しようとするまで、体面を保ち笑うことを好む。」 - Hiro "Demain ne mene a rien"


「このレコードの Amalthea による曲は、人々がますます孤独であると感じ、遠ざけられ、気を滅入らせられ遂には倒れるという事実を扱った曲である。」 - Amalthea "We are comedians" "We smile in denial" "We share laughter and torment"


我々は世界の誰からも相手にされていないと感じるとき、あるいは、いわゆる「仲間」がいてもその中で誰からも相手にされてないと感じるとき、このような「憂鬱」や「苦痛」といった感情を抱き、遂には「自殺」という選択肢を選ぶことがある。なぜ、我々は「憂鬱」や「苦痛」を共有できないのだろうか? その背景には、我々のあらゆる「社会的悪習」がとぐろを巻いて渦巻いている。そしてそれは、この社会制度の「伝統」や「秩序」や「抑制」や「優越」や「誇り」といった「イメージ」に依っている。さらに、Hiro は、こうした我々の問題を、「目に見えるところ」だけに止まらせず、この社会制度そのものを打ち壊すべく、"Refoules" の解説で、「難民」について以下のように述べている:


「この曲は、難民を扱っている。その内の一人である若いケニア人は、フランス政府が強制送還を決めた後、監獄の中で自殺した。この事実は、そうした人々の苦悩を示している。俺たちは、人間として彼らを扱わなければならない。目を閉じる代わりに、感情移入によって。」 - Hiro "Refoules"


我々はどれくらい知っているのだろうか? こうした難民を始めとして、今も戦争によって「豊かな国」以外のどこかで殺される人々、今も監獄に人里知れずブチこまれる人々、今も野宿生活を余儀なくされ社会から虫けらのように扱われる人々、今も家長制下の「家」で密かに悩まされる人々のことを。我々は、この社会制度の「イメージ」という名の「掟」を破らないかぎり、彼らの「現実」を知ることはまずできない。だが、我々と彼らの「現実」は「裏腹」ではない。もう一度言おう: 我々は世界の誰からも相手にされていないと感じるとき、あるいは、いわゆる「仲間」がいてもその中で誰からも相手にされてないと感じるとき、このような「憂鬱」や「苦痛」といった感情を抱き、遂には「自殺」という選択肢を選ぶことがある。つまり、「我々みな」の「現実」は、「何処か」で確実に繋がっているし、「個人的な問題」に還元されない。ただし、我々が以下の Amalthea の曲名を心に刻もうとするかぎり。この意味において、我々は「ギャグ」のようなこの世界で「ギャグ」を言うこと (なぞること) をやめる努力をしなければならないのかもしれない :


「私たちはコメディアンだ。私たちは否定しながら笑う。私たちは冗談 (笑い) と苦痛を共有する。」 - Amalthea


しかし、こうしたテーマは真に、人と人との「現実」がない「音楽だけのパンク」を越える可能性を持っていると思う。


最後に両バンドの音楽的な説明で終わりたいが、そのサウンドも感動的にかっこよいのだ。とりわけ、ex-Gantz のメンバーによるフランスの Hiro は、単に「エモーショナル・ハードコア」と説明するのが申し訳なくなる。前作・Brume Retina との split も素晴らしかったが、今作の全3曲はそれの何倍も
──である。これほど「熱情」「詩情」「緊張感」と三拍子揃った、攻撃的で冷静沈着な「エモーショナル・ハードコア」は最近では珍しい。個人的には、タイプは多少違うが、同じフランスの Hyacinth と同等のテンションを感じさせ、タメをはるぐらい気に入っている。Gantz はもちろん、その Hyacinth、あるいは、Amanda Woodward、Catharsis 辺りのファンにまですべて薦めたい。そして、スウェーデンの Amaltheaは、1つの単独7"、1つの split 7"、1つのアルバムに続く新作で、こちらも全3曲を収録。前作のアルバムは末聴だが、既に聴いていた split 7" w/ Only For The Sake Of Aching と比べると、よりエピックに、よりメロディアスになった印象を受ける。音的な好みでは、前者・Hiro だが、上記のテーマにも合った音作りで、かなり気持ちが熱くなる。スウィートな声質の唄/絶叫/咆哮のトリプル・ヴォーカリゼーションの異質なコンビネーションがまたこのバンドの印象を強くしている。

本当に両バンド共、サウンド・歌詞ひっくるめて尋常じゃない、のだ。


Old Skool Kids / Impure Musik


Year Released: 2008

本レビューは2008年に書かれたものをそのまま転載した (出自は Acclaim Collective (A) Website)。

2011/02/28

Review: Dropend - Demonstration 2011 Tape

DROPEND - Demonstration 2011 Tape

ニュー・東京クラスト "Dropend" の1stデモが、Babeldöm、Tantrum などのリリースで
現在精力的に活動中の Narm Discos よりリリース。ツインヴォーカル、ツインギターという編成、そして ex-Babeldöm のドラマーが在籍のこの6ピースはちょっとこれまで日本にいなかったタイプの音かもしれない。基本 ENT、Disrupt あるいは Raw Noise、Dropdead なんか
にあるんだろうが、90年代以降のブルータルなスウェディッシュ・クラストや現在で言えば Raw Hate、Warvictims なんかの要素もあるんじゃないか。つまりなんというかこういった編成・音での「純」クラストはこの地では新しいと思う。一辺倒にならず言いたいことが伝わってくる高/低ツインヴォーカルに始まって、ツインギター (2本のギターの表現の仕方もいい)、ベース、ドラムすべてのパートがかっこいい。それが練りあげられた曲構成で猛進してくる。歌詞は支配と管理に対しては見えないものを見ようとする、そのような抵抗の在り方を叫んでいる。サイレンと共に始まる "Die?" から、アルペジオと共に始まる "Bloody One Day.Friday Of Oblivion.1959" まで全5曲。しかし1stデモでこれだけの完成度を追求してくるとは (逆に言えば1stデモだからこそだろう)。ジャケットに書かれた "Brutal D-beat Noise Attack" に偽りなし。Noiseroom 録音。完全プロコピー仕様。

Narm Discos


Year Released: 2011

2011/02/17

Review: Peace of Mind - Values Between 0 And 1 LP

PEACE OF MIND - Values Between 0 And 1 LP

2003年にリリースされた当時はいわゆる「エモーショナル・ハードコア」や「メロディック・パンク」の範囲に
入れられたために、日本では広義に広まらなかったドイツの Peace of Mind の唯一のアルバム (リリース元のレーベル "Scene Police" は既に存在しないため入手困難)。90年代初頭から活動を開始したこのバンドには本作以前に split LP w/ Anomie、split 7" w/ Upset のリリースがある。さらには、同時
代の Lost World や Inner Conflict などのこの地における知名度と比べると陰に隠れているが、作品もあまり流通されてなかったのでそれもしょうがない。そして本作後に解散。とはいえ、そのようなバンドが好きならどうしても聴いてほしいバンドだ (タイプは違うけれど)。冒頭で触れたとおりたしかに「エモーショナル・ハードコア」や「メロディック・パンク」なのだが、ここで言われるのは80's中期DCハードコア影響下のそれである。Rites of Spring、Grey Matter、Marginal Man などの名前をあげることができよう。エモーショナルで強力なフックをもったメロディック・パンクロック・サウンドと、怒りに満ちていながらも美しい男女ツインヴォーカルのコンビネーションは、実はこのバンドがまぎれもない「ポリティカル・ハードコア/パンク」であることを現わしている。もし本作を入手することができたなら、新世界秩序、監獄制度、宗教と政治、移住労働者問題 (排除) などに対して、内面の闘争からファイトバックを呼び掛けるようなその長文の歌詞を読んでみてほしい。ちなみに、男性ヴォーカルのギタリストはポリティカル・オールドスクール・ハードコア "Highscore" のギタリストでもあった。また、女性ヴォーカルは現在 Six Year Plan で活動中 (Stonehenge の反セクシズム・コンピで聴くことができる)。ズバリな Maginal Man のカバー含む全11曲。

Scene Police


Year Released: 2003

2011/02/01

Review: La Fraction - La Vie Revee LP

LA FRACTION - La Vie Revee LP

フレンチ・ベスト・パンクロッカー "La Fraction" の全10曲収録の名作3rdアルバム。超がつくほどのフレッシュさとエナジーをかねそなえたメロディック・パンク・サウンドとこれまたサウンド同様の表現をしたいフィメール・ヴォーカリストのコンビはやはり「ノー・ワード」で問題ないだろう。そして彼女がビブラートを効かせて唄う個人的/政治的な歌詞は、私たちそれぞれがこのシステムから降りること
──そのことを学ぶことが私たちすべてに何をもたらしてくれるかの問いをつねに差し出してくれる。手短ではあるが、La Fraction 流の反セクシズム・ソングと言える "The Box" (箱) のなかから印象に残った言葉を抜粋してこのレビューを終わりにしたい: 「私は内側から開く箱のなかに住んでいる。それは内側から開きます。」

Crash Disques, Chimeres, Gestalt, Tranzophobia/La France Pue, Maloka, Fraction Productions, Stonehenge, Mass Productions


Year Released: 2006

2011/01/29

Review: Easpa Measa / Atomgevitter - split EP

EASPA MEASA / ATOMGEVITTER - split EP

まずはアイルランド・ダブリン出身の Easpa Measa である。このバンドは男女ツイン・ヴォーカルのアナーコクラスト・バンド
だが、彼らはヨーロッパ方面ではインスピレーショナルなバンドとしてファンが多い。とはいえ当方からリリースしたことで、日本でもこのバンドを好きだと言うパンクスもちらほら増えたように思う。この split EP は彼らの作品のなかではほとんど無名に近いものだが、彼らの作品中上位に位置すると言っていいほど完成度が高い。これが今回紹介したいきさつである (
プレス枚数が300枚と極少数なうえにもちろんソールドアウトだし入手しやすくはないが・・・)。本作には、正式なデビュー作となる Renounce & Dethrone demo CD-R (2004) および当方からリリースした split EP w/ Nemetona (2006) の中間に録音された全1曲を収録。この "Vermin" と題された曲が、The Dagda meets Contravene とでも言うべきアウトスタンディングなロング・ソングで聞きどころが相当にある。「帝国」への憎悪をむきだしにする歌詞はアイルランドという国における (侵略という) 歴史性に沿ったものなのかもしれない。アートワークに描かれた "オオカミ" はバンドのシンボルと言えるものだが、そのような背景から来ていることは明白だろう。方やスコットランド・グラスゴーの Atomgevitter はドイツ人メンバー含む超DIYなバンドで、非常に屈折したスラッシュ・ハードコア/パンクをプレイする。「屈折」という表現はこのバンドにおいてはユーモアと置き換えてもいいだろう。そのことは歌詞に如実に反映されている。「 カネなんていらねえ。誇大広告なんていらねえ」 と叫ぶ "d.i.y." を始めとした全4曲を収録。ほとんど Easpa Measa しか聞いてないのが申し訳ない気もするが・・・

Holy Shit Records


Year Released: 2004

2011/01/28

Review: Ballast - s/t EP

BALLAST - s/t EP

現在は Preying Hands として精力的に活動中──その母体となったバンドがこのカナダの Ballast である。このバンドも日本で人気を博したのでいちいち説明するまでもないだろう。デビュー・シングルとなる本作はバンド自身によってリリースされたもので、プレス枚数も少数だし、これを手にしている人は非常に少ないかもしれない。けれども機会があればぜひ聞いてほしい。言うなれば本作は、Tragedy 影響下のダーク・メロディック・クラストが次々と出現した2000年以降の最盛期のなかで、Post Regiment や Lost World などのヨーロピアン・アナ-コパンク・バンドの要素を核としつつその時代性をもうまく取り込んだ名作と言える。つまりこんなバンド聞いたことなかったのだ。私的に Ballast はより Post Regiment 色を高める後期よりも Profane Existence からリリースされた1stアルバム "Sound Asleep" なんだけど、本作に感動を覚えればそれも自分でうなずける (まあでもなんだかんだ例えをだしても Ballast は Ballast でしかないな)。リリースされた当時はほんとヘヴィ・ローテーションだった。しかしこの頃の彼らは活動したての荒々しさが前面に出ていて、実に生々しいかぎりだ。そしてメイン・ヴォーカルの Spoke とドラム/ヴォーカルの Dave の掛け合いの素晴らしさもこの頃から。メロディアス&エモーショナル&へヴィ。現在も続く「あの戦争」を中心にコンセプトした歌詞も思慮深くリアルだ。ちなみに Stonehenge からリリースされた同タイトルのセカンド・シングルは本作と同セッション。このセカンド・シングルはまだ入手可能なので、初期の彼らに触れたいならぜひ入手してみてほしい。

Fortress North America (要塞北アメリカ)

要塞を強化するんだ

要塞を起こすんだ

要塞北アメリカさ、だったら要塞を崩壊させるんだ

要塞を完全に破壊するんだ
自由を放棄している要塞北アメリカが人命を救うわきゃない
さらに民衆が殺されるだけ
セキュリティなんか公共政策の幻滅を静めるだけの幻想さ

奴らは最初から承認なんてしてなかった

かつて同盟国だった「テロリストたち」が、
「我々の仲間」だったとき自由の戦士は脱線した

さらに人命を要求する時間だったってこと

退屈な生涯、私たちが見るテレビ、

そしてウソのぬかるみの中で私たちはただ信じたふり

そんなレンズに従って、私たちはみなそう見ていきます

だから奴らが死ねば奴らはただ消えうせるんだ

お前は正義と話す

誰の正義なの?
あきらかに暴露された帝国のため、それとも残された世界のため?


Ballast Records

Year Released: 2004

2011/01/26

Review: The Assassinators - s/t EP

THE ASSASSINATORS - s/t EP

ゲートフォールド・ジャケットには睨みを利かせ拳をあげる/立ちはだかるパンクスたち。そしてそのジャケットを開けば、抑圧的なシステムと警察の残虐さに対する闘争──私たちが生きることを望めばそれを取り戻せる可能性をたからかに謳歌する曲の解説。言うまでもない。デンマーク・K-Town の怒れるポリティカル・メロディック・パンカー "The Assassinators" のこれが記念すべきデビュー・シングルである (残念ながらレーベルではとうにソールドアウト)。このバンドは当時日本でも話題沸騰となったため/今も話題騒然のため、サウンドの説明はあまり必要ないかと思う。当時から世界中の多くのファンジンで例えられてきたとおり、K-Town スタイルの La Fraction と言って差し支えない。だが La Fraction ともまた違ったメロディック・ハードコア色が濃かったので、個人的にそこに Bad Religion を加えたのが思い起こされる (これも後年になって例えられてきた)。この流暢な熱いメロディやヴォーカリストの唄法はまさに Bad Religion のそれを思わせる。けれどもこうした例えもあまり必要ないと思われる。顕著な "The Assassinators" サウンドを実際に聴けば、それは確かな実感となるだろう。かれらもまた2007年初めに強制排除され陥落した同地のスクウォット/コミュニティ・スペース "Ungdomshuset" を拠点にしていた。それを思い浮かべて、このデビュー・シングルを改めて聴くと今なお燃え上がってくる。もうじきリリースされるニュー・シングル "I Disse Mørke Tider" 7" は、この初期のスタイルに再び近づいているらしく、この時期の彼らが好きな私にとってはまた楽しみが増えたというものだ。

" これらの曲は、あなたが決めるように人生を生きるという正義
のために闘うならば、私たちが毎日直面しなければならない抑圧的なシステムに抵抗できると認識しつつ目覚めること、そしてあなたが経験するかもしれない警察の残虐さに関するものです。これらはまた、見捨てられ放ったらかしにされる悲しみと絶望に打ち勝つこと、そしてもう一度やり直す覚悟ができているということに関する曲です。 生きていることがまだ正しいと感じるから。" - The Assassinators

Alerta Antifascista

Year Released: 2006

2011/01/19

Review: Juggling Jugulars - Nothing's Finished LP/CD

JUGGLING JUGULARS - Nothing's Finished LP/CD

"Nothing's Finished" (何にも終わっちゃいない) と題された活動歴20年以上のフィニッシュ・メロディック・ポリティカル・パンク/ハードコア "Juggling Jugulars" (以下 JJ) の全14曲収録2ndアルバム。やっぱり何なんだこれは。このアルバムを聴いたときはパンクスになってよかったとあらためて思ったし、このバンドが DIYパンク/ハードコア・シーンに存在していてよかったと心底思ったよ。彼らは活動開始したころからのファンでいわばフェイバリット・バンドなんだけど、女性ヴォーカリスト "Arja" が加入してからは大ファンになってオールタイム・フェイバリット・バンドになった。しかしこのバンド、ずうっと雰囲気がなんかのバンドに似てるなと思っていたがやっと気づいた。この怒りに満ちたとんでもないユーモア/皮肉のセンスは DK's だった (やはりというかアルバム収録曲 "Windmills With Broken Wings" には DK's の歌詞が引用してある)。とにかくこのライティング・センスには唖然とする。そしてその歌詞だけでなくサウンドもしかり。これも DK's かな。もちろん音がまんまそうだと言うわけじゃなく JJ としか言いようがないのだが、言ってみればその「気質」だな。破天荒 - キャッチー - メロディアスな要素が同居しつつ蹴り返される楽曲群の変化の付け方や男女ツイン態勢ヴォーカリスト陣の力の入れ・抜き具合のバランスがほんと最高。歌詞で扱われるテーマも言うまでもなく広範。扱われるテーマは徴兵制 (地元フィンランドの徴兵制に対して「拒否する!」と叫ぶ "I Refuse!") ・帝国主義・EU (欧州連合)・ホモフォビア/セクシズム・コピーライト・階級闘争・マッチョ・アティテュードなどなど。超ポリティカル。今のところフランスの Stonehenge の反セクシズム・コンピ "More Then Music" 収録曲が未聴なので早く聴きたいものだ。"Nothing's Finished" (何にも終わっちゃいない) 。


Burning Bridges (燃えている橋)


帝国主義は悪趣味さ

私たちはますますホットな専門用語を欲しがった

グローバリゼーションはさらにセクシーに聞こえたし、

私たちはさらに橋が燃えることを望んだ


私たちは沼底を掘りたいのさ、
私たちは泥の中でますます深く溺れたいのさ
だれももう私たちを救うことはできないよ

だれも太陽を見ることはできないよ

ますます高く燃えている炎

炎を燃えあがらせる死体


Kämäset Levyt / Twisted Chords


Year Released: 2004

2010/12/11

Review: Next Victim - The Cold Gust Of Wind CD

NEXT VICTIM - The Cold Gust Of Wind CD

ポーランドの Next Victim (次の犠牲者) の2006年リリースのファースト・アルバム。このバンドは ex-Mind Pollution (ビデオ: Mind Pollution [Baranovichy, Belarus 19-03-2005]) のメンバーによって結成されたバンドである。その Mind Pollution で変幻自在のヴォーカリゼーションを披露していた女性ヴォーカリストがまたもフロントに立つ。案の定というかこのバンドもまたその Mind Pollution と同じく異端な存在感を放っている。そしてジャンベも叩く彼女のヴォーカリゼーションはここにきて頂点を極めたかのようだ。サウンドはネオクラスト的な要素があった Mind Pollution からその要素を抜いて、さらにスロー・ダウン。より憂鬱と絶望に満ちている。まさにダーク・アンビエント・クラスト・スラッジと呼ぶにふさわしい。個人的な表現を用いて、サウンド同様にこの世界の憂鬱と絶望を唄い叫ぶ歌詞はそのような感情もあらためて希望を呼び起こしてくれるものだ、ということを思いださせてくれる。 しかしながらここで言う希望は人間の嫌悪・恐怖を深くえぐるがゆえにとてつもなく遠い希望と言えるだろう。俺はこういうほうが肌に合っている。全6曲。(ビデオ:
Next Victim - gig na rozbracie)

Requiem (レクイエム)

手は有刺鉄線に縛られる
精神は屈辱の罠にはめられる
心は生を奪う網に捕えられる
ヒルが血を吸うように

Sadness of Noise Records

Year Released: 2006

2010/11/23

Diskelmä / Distress - split 7" (ACM014): Review

DISKELMÄ / DISTRESS - split 7" (ACM014)

" 精力的で献身的な日本のACCLAIM COLLECTIVEと海外のレーベルによる共同リリースの本作。ACCLAIMはどの作品にも日本語訳を付けていて、見過ごされがちな 'リリック' を丁寧に我々に届けてくれるのはレーベルとして見習う部分が非常に多い。英語を母国語としない我々は視角からしか彼等の声なき声を得るしかないのだが、こうした地道な作業こそがHARDCORE PUNKが単の音楽的一ジャンルに陥らない努力の結実なのだろう。と、僕自身の想いはさて置き、DISKELMÄは咆哮一線から雪崩れ込むJAPANESE HARDCORE PUNKスタイルであるが、ロシアと云う辺境の地でD-BEATを叩きこむDISTRESSの活動が気になるところ。 " - SO


- Raw Of The Land!


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2010/11/20

Review: Nuclear Death Terror - s/t LP

Nuclear Death Terror を知らない人もいるだろうから、以前ディストロに入荷した際書いたレビューを加筆・改編して掲載。この 1stアルバムの LP は既にソールドアウトだけど、CD とカセットはまだ入手できるはず。というか更新頻度の差がありすぎだな (笑)

NUCLEA
R DEATH TERROR - s/t LP

デンマーク・コペンハーゲンのスクワット/コミュニティ・スペース "Ungdomshuset" を死守する闘争をいかなる形であれ支持する (無くなった今でも) Acclaim Collective としては、このバンドをサポートしないわ
けにはいかないだろう。このバンドがその Ungdomshuset と関わっていることを始めとして、それの反排除闘争のなかに在った経緯も知っていたし、PE#52/53 のかれらのインタビューを読んですぐにオーダーしてしまった (ちなみにそのインタビュー上には ABC Copenhagen (政治囚支援) を通じた Ungdomshuset の反排除闘争における被逮捕者の支援要請もある)。遂に来た。地元の DIYパンク/ハードコア・ムーブメントと非常に密接に関わり、その Ungdomshuset を拠点にしていた K-Town の Nuclear Death Terror の炎のような1stアルバムが。バンド名から想像できるとおり、サウンドも一切のメロディを排し、Discharge、Crude SS、ENT、Doom といったバンドの影響があからさま。ライブではメンバー全員が白塗り流血メイクをし、ゾンビのような出で立ちで演奏したり破天荒なエンターティメントぶりもたまらない。そして権力と権威に対して非妥協極まりない歌詞。Nuclear Death Terror が叫ぶ世界、またこのアルバムのフロント・カバーを担当した Mid のアートワークは私たちが今まさに生きる世界なのだ。これが「世界の終焉」的ブルータル・クラストだ。とりわけ "Police Funeral" (警察葬儀) は異常な説得力がある。

Plague Bearer

Year Released: 2006

2010/11/16

Protestera / Gotcha - split 10" (ACM006): Review

PROTESTERA / GOTCHA - split 10" (ACM006)

" On vient tout juste de le recevoir directe du japon, et dedans c'est presque tout marqué en Japonnais (....sans déconner).

Alors Protestera comme d'hab ça claque, pour ceux qui ne connaissent pas c'est de l'anarkopunk suédois musicalement punkhardcoremélodikàchantmixte. Et Gotcha, toujours de l'anarkopunk mais sur une zik un peu plus électronique. Bref les 2 groupes n'ont musicalement pas grand choses en commun sauf une certaine vision de la vie (Ce qui n'est pas rien quand même non?) "

" 私たちはたった今直接日本から受け取った。そしてそれの何もかもが日本語で記されている (まさか本当なんだ…
)
相変わらず Protestera は知らない人は横っ面張られるようなスウェーデンのアナーコパンクだ。音楽的にはメロディをミックスしたパンク/ハードコア。Gotcha もアナーコパンクだがもう少し電子的だ。手短に言えば、この2つのグループに共通するのは確かな人生観を除いて音楽的に突出するものはなかったということだ (とにかくこれはたいしたことじゃない、わかるだろ?) "


- La Distro Elle A Mauvaise Haleine

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2010/09/10

Down To Agony - requiem por un mundo enfermo" 7" (ACM004): Review

DOWN TO AGONY - requiem por un mundo enfermo 7" (ACM004)

" Maybe I haven’t been hip to 7 inches for long enough but it just seems like ever since vinyl has been in a surge, labels and bands are making an effort to put out really good looking shit. And when you have a bunch of labels collaborating (in this case Acclaim, Oxigeno, Sadness of Noise and others), therefore lowering the costs, this, some sort of luxury, becomes more possible. In the case of Down to Agony’s Requiem Por Un Mundo Enfermo (Requiem For a Sick World) it comes with a six-panel sleeve, one side of which is a gorgeous black and gray poster. There is also an insert with all the lyrics translated to Japanese. Sure thing, lyrics are important in hardcore, but I doubt many Spanish speakers will get what is been said here as the vocalist screams and stretches his pipes to an almost ridiculous point. The music is articulate; furious but also nuanced, with enough feeling to transmit something beyond fury and ire. Down to Agony is a highly prolific hardcore band from Spain. Since this 7 inch was released, they have put out at least two more recordings, all of which are available for download in the band’s site. Official Site "


- Deaf Sparrow

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