GOTCHA - How Long Will We Continue Sittingdown And Watching Their Lies As Good Spectators? tape
98年の結成から既に10年以上の活動となる九州・福岡のアナーコパンク・バンド "Gotcha" の目下最新作。本作はこれ以前にリリースされた split tape w/ Control の音源を単独作品として出したもの。本作より (現在も) 打ち込みで音作りをしている彼らだが、この選択が功を奏して、Gotcha サウンドのとてつもない新境地を見せつけている。結成当初からの Crass の影響を核にして、新たにサンプリングやエディットを使用──異端のアナーコ・イクスペリメンタル・ミュージックを創作している。例えば The Ex などにも通じる。そして日本語でアジテートする男女ツインヴォーカルも今まで体験したことのない独創的なヴォーカリゼイションである。歌詞もまたいわゆる「政治的な」表現から脱却したものだ。それは自分たちの存在を不明瞭にする者たちからの「生・空間・風景の奪還」──インスピレーショナルなライティング・センスとも相まって、これは本作の聴きどころの一つと言えよう。歌詞カードには、Acclaim Collective (A) の "About the Acclaim Collective" の冒頭文 (一部) 及び 1968年パリ5月革命時の落書きが引用され、歌詞に込められた想いもよく理解できる。「いつから・・・」と「拒否と脱却」と名付けられた「われわれ」の沈黙・停滞を取り下げる破壊的ナンバー2曲収録 (+ インスト "The Beginning" 1曲収録)。当レーベルからリリースする "Punks against G8" split CD w/ Rosapark、split 10" w/ Protestera ではまたまた新境地を見せつけている。このバンドはつねに変化し続けている。
Self-Released: mizuki-1977[at]docomo.ne.jp
Year Released: 2007
ちなみに、バンドに直接連絡すれば、まだ入手できます。
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