2009/06/30

Acclaim Collective (A) Stall will be at "Punk Addict Vol.46"

Acclaim Collective (A) の出店情報。

次は、7月11日、スペインの Raw Noise D-Beat Nuclear Nightmare Real Punx "Destino Final" を迎えての Hazard 企画 "Punk Addict Vol.46" - Destino Final Japan Tour 2009 にて、出店させてもらいます。
場所は、新大久保Earthdom

出演は、Destino Final、Crow、Unkind、Screwithin、Hazard の全5バンド。

ゴールデンウィークの大イベントだった "The Hardcore Holocausts - Makin' Punk Future" 以来、約2ヶ月ぶりの出店となります

宜しくお願いします。

Hazard Presents

「Punk Addict Vol.46」
Destino Final Japan Tour 2009

7/11 (土)
@ 東京・新大久保Earthdom

Open 18:00
Start 18:30

Adv ¥1800 +1Drink
At Door ¥2300 +1Drink

出演
Destino Final
(From Spain, ex-Invasion)
Crow
Unkind
Screwithin
Hazard

Gotcha - F.T.L.L by Ourselves

福岡のアナーコパンク・バンド "Gotcha" のヴォーカリストが運営する新たなブログ "F.T.L.L by Ourselves" が遂にスタート。今回は、彼個人のブログであった前ブログ "Radical Normal Life" と異なり、「Gotcha」としてのブログであるようだ。これは楽しみである。

gotcha1977-ftllbyourselves.blogspot.com

2009/06/29

アナキズムとは何か? - ごく簡単な序章 by Anarchist Black Cross: Article Published in Anarchist Independent Review Vol.1 (Japan) 1994

これはアナキスト・ブラック・クロス (アメリカの政治囚支援組織) によって書かれた文章である。ニューヨーク・アナキスト・ユース連盟によって発表されたことだけは確かではあるが、初出は定かではない。我々は "Wind Chill Factor" 誌上にてこの記事を発見し、翻訳した。

いわゆるアナキズムのオーソリティの言葉に頼らず、自分たち自身の簡易な言葉で、方法としてのアナキズムを説明している。


単純に言おう。アナキズムとは、我々が無階級・無強制で生きていく方法のことである。


我々の関係性の集積を階級と呼ぶ。親と子に始まり、教師と生徒、それから雇用者と労働者の関係に移行するものーさらに看守と囚人、警官と市民、軍隊と国家にまで至る関係性。これを階級という。


男による女の支配。白人による黒人の支配。大人による子供の支配。これが階級構造の端的な機能例である。社会は我々を信じ込ませているのだ。「人間は指導者のコントロールなしには互いに巧くやっていくことはできないのだ」と。


しかし、我々は知っている。自分が何をすればいいのか、他者に対して何をすればいいのか、そして何を獲得すべきなのかを。そこにはカオスがあるかもしれないが、権威に依らず、我々はそれを言おう。権威を手放すからといって、我々が責任を回避することにはならない。まったく逆だ。何故なら、我々は自分で自分に回答しなければならないのだから。


もはや我々はおかしな秩序に従属することはない。もっともらしい関心を装い、他者を罰することはしない。あなたとあなたの友人が、指導者なしにどのような恊働をし、目標を実現したか、考えてみて欲しい。これがアナーキーの原理なのだ。
階級構造が成し得るものを、我々の共働は遥かに凌いでいる! きっと誰かがうそぶくだろう。「アナーキーは絵空事だ」と。しかし、階級構造の完成などあり得ないことは明らかだ。変化の時がきたのだ。

強制は、目的を達成するための権力の行使である。生活の展望を失った人々が、思い通りに振る舞うために、暴力的行為にでる。我々が成長した時、他者の犠牲の上に成し遂げられたことが何らの価値を持ち得ないこと、そして、我々が自分自身にできなかったことを他者に課することはできないと気付くだろう。他者がどのように生活し、どんな機会が与えられるべきか誰も決定することはできないし、それは我々が彼らにとってベストなものが何かを知ろうと試みることさえも同様である。強制とは、凝り固まった信条を暴力へと表面化する行為である。


これらアナキズムの二局面をあなたの生活上、様々なレベルに応用させることは可能である。アナキズムそれ自体が実存するためには、あらゆる方法での実践が為されなければならないのだ。


仲間内では皆、互いに持てる最善の能力に応じて責任と報酬を分け合うべきである。仲間に加わったり、離れたりすることは、各自の意志に基づき自由でなければならない。


職場においては、生産の手段と結果は資本家によってではなく、労働者によって自主管理されるべきだ。現在の社会の中でつまらない仕事をしたくない人や、仕事をしないことを選択した人に対し、いかなるペナルティをも課すべきではないのだ。


宗教に対しては我々自身がどんな権利を持つか、考えてみなければならない。来世での神の報復に対する脅威は、それ自体が支配装置として考えられるから廃棄されなければならない。


環境問題上言えば、我々は目の前の利潤を追求するために力を濫用するのではなく、地球とそこに住むすべてが必要とするものに敏感でなければならない。


我々はあるものが教え、あるものが学ぶという考えを捨て去るべきである。自分自身と我々の世界を探求するための、あらゆる場が用意されなければならない。誰かに知識を強要してはならないのだ。


誰しも皮膚の色・性・年齢・言語・セクシュアリティまたは世界中にはびこる色々な凝り固まった主義主張を駆使することをもって、自らの優越を主張することはできない。差別的暴力は我々相互の間では根絶されなければならない。


投票箱の気楽な幻想にもかかわらず、政府は (いかなる政府においても) それ自身が管理する国民の要求に応えることはない。政府は政府自身のために奉仕し、警察・軍隊・監獄といった恐怖政治で支配する。個別一時的な連合が、被災地を救済するために橋を架けたり、共同体が必要としているのは橋を架けたり、天災にあったら救援を行ったり、祭りを準備したり、そんなこんなのいろんなことをやったりする。それは当事者たちのその場限りの連合というものであり、政府 (統治政体) を作ることではない。


"財産" がある限り階級はなくならない。つまり持つ者と持たざる者とがいるからだ。アナキストの社会においては、生産とは (そしてその他も) 分配を意図しているものである。


あなたがアナキズムに信頼を寄せるのならば、あなた自身の生活や環境において、予測・予言不可能な不可避の結論が存在する。たとえば、政府の "奴隷制" 廃止は戦争の終結によって結論がだされる。家族は所有ではなく愛情によって形成され、そこには離婚も結婚も存在しやしないのだ。


アナキズムとは、ある一個の出来事ではなく、過程である。ある出来事以前、あるいは以降がアナーキーだ、と規定できるような、特定の場・時における唯一の、偉大な、アナキスト革命などというものはあり得ない。アナキスト革命は今も地下で進行中である。


アナキズムとは我々が友人関係、家庭生活、労働、宗教、社会における階級と強制を拒否して生きる方法、そして他のあらゆる実行可能な方法のことである。アナキズムの実践とは階級と強制とに基づいた社会からの疎外を意味し、監獄そして死への一歩ですらある。我々のアナキズムの基準は、存在する、あるいは存在し得たアナキズムの度合いである。我々が必要としている仕事は、アナキストであることが普通の世界であり、信頼と友愛に依る世界の創造である。

by アナキスト・ブラック・クロス

This translation article was taken from "Anarchist Independent Review 1994/1/24 vol.1"

New Distro Items: 6/29

自由労働者連合 - Bottoms 第4号 (2009年春号) (自由労働者連合) ¥300

メーデー2009テーゼ / 大阪メーデー報告 / 京都メーデー前夜祭と報告 / ポーランド大使館抗議行動 / ロズブラッド5・9行動 / ロシア・アナスタシア同士射殺さる / フランス CNT より連帯の挨拶 / 4・11救援会声明 / 労働現場日誌 (1) 労災・・・ / 無政府主義の哲学 (2) / 書評『沖縄ラプソディ』


自由労働者連合 (Free workers' Federation) / 黒色救援会 (ABC - Osaka) : federaciodechifonproletoj.wordpress.com

This Week's Recommendation from Acclaim Collective (A): Sharpeville - At the Late Hours LP

SHARPEVILLE - At the Late Hours LP

このフィンランドのバンド "Sharpeville" はとうに解散しているが、その独創性溢れるポリティカル・メタル・パンク・サウンドは類まれなものがあった。本作はそのことを如実に証明した2000年リリースのラスト・アルバム。リリースされた当時は本当にヘビーローテーションだった。しかし今聴いても驚愕の内容である。基礎にあるのは、ダークな 80's English Anarcho-Punk / Peace-Punk の潮流だが、各パートの強烈な個性が密度の濃いサウンドを構築し、「タイプ」を特定するのは困難。堅固なドラム、うねりまくるベース、叙情的なメタリック・ギターと、どのパートも躍動する生命力に溢れている。絶妙なアコースティックの導入も唸らずにいられない。さらに、展開も劇的極まりなく、その辺は初期 Amebix を思わせる。Neurosis ほど「現代的」ではないが、かれらとの共通点も多少見えるかもしれない。しかしながら、同じことを繰り返すようだが、ここに「模倣」はないと断言していい。男性ツインヴォーカルも「単独」「同時」「掛け合い」と多種多様な唄法。それらも一体となって、このサウンドを創作する。詩的で長い歌詞は、支配階級の「時間」ばかりを聞かされるこの世界における「新たな生と愛の創造」ーー言い換えるなら、それは「時間の再定義」をアルバム全体のテーマにしている。いわゆる「ーー反対」のような手法がまったくなく、個々人が様々な観点で自身と対峙できるように、徹底的に思索を試みた内容となっている。時計の刻む音と共に、闘う意志を知的に誘発させるオープニング・ナンバー "Hear What the Clock Says" (時計が示すものを聞け) にまずやられる。メンバーの一人はこのバンド解散後、Manifesto Jukebox で活動。他のメンバーは、Dead in the Water を結成した。


1. Hear What the Clock Says

2. The Doors That Opened Let in a Chill

3. The Wounds Aren't Going to Heal

4. We Continue Our Lives with Words Unspoken

5. They're Glad to Have Us All Lined Up

6. Masochists and the Golden Rule

7. Dance on Bridges of Fire

8. This is Natural and It Wouldn't Even Work

9. Fuck That Black and White Bullshit, There Are Alternatives Worth Trying!

10. Onward to the Dawning of Our Abundance


Hear What the Clock Says (時計が示すものを聞け)


賃貸しされる時間

それは一握りの人間どもがでっち上げた法律上の期間にすぎない

世界とは俺の血を白紙に描写し、愛を取り戻す挑戦の場だ

支配階級の中の自由

それはその答えを差し出すことを疑わないってことだ

責任転換によって成長する自意識は流産する

まき散らされる苦痛

おまえの時間を取り戻せ!

気をつけるんだ、鼓動することで!

俺たちに値するなにかを手にするつもりだ
よろしくな

- Sharpeville

Released by Maximum Voice (2000)

2009/06/28

Rozbrat Benefit DVD Released by Free workers' Federation (自由労働者連合)

大阪の自由労働者連合 (Free workers' Federation) / 黒色救援会 (ABC - Osaka) より、現在排除の危機にあるポーランド・ポズナニのスクウォット "Rozbrat" 支援のためのベネフィットDVD がリリースされた模様。

このスクウォットは、アナキスト・ムーブメントだけではなく、D.I.Yパンク/ハードコア・ムーブメントにとっても、ゆかりの場所。世界中の D.I.Yパンク/ハードコア・バンドがここでプレイし、世界中のパンクスたちがここに行き来してい
る。

当然「アナーコパンク・コレクティブ」である Acclaim Collective (A) もこの事態を見過ごすわけにはいかない。
というわけで、もちろん当コレクティブでも扱う予定。

以下、転載 :

Rozbrat DVD、出荷!

ポーラド語圏ポズナニで排除の危機にあるロズブラット・スクォットの映像のDVD化がやっと、とりあえず完成しました。(収益は必要経費を除き、ロズブラット支援カンパとして送金します) 模索舎などに昨日送付されたので近日中に店頭でお目見えします。価格は初回分 (和訳文なし、原盤まま) のみ1500円。なお、増刷も視野にしているので、扱っていただける場合は free_workers_federation (at) riseup (dot) net まで、先ずご連絡いただければ幸いです。

自由労働者連合 (Free workers' Federation) / 黒色救援会 (ABC - Osaka) : federaciodechifonproletoj.wordpress.com

2009/06/27

Abuso Sonoro - Educacao Zero

Abuso Sonoro interview の附録として、2000年リリースのかれらの名作1stアルバム "Herencia" LP/CD (Six Weeks & Agipunk) に収録された "Educacao Zero" (教育ゼロ) の全歌詞を紹介したい。これは、教育の政治的な支配について言及したものである。

Educacao Zero (教育ゼロ)

Provido deum conhecimento que serve apenas como un mero instrumento. Somos simples engrenagens movendo uma monstruosa maquina. Desde o inicio somos vitmas de um sistema educativo que anula criatividade castra desjos, encerra a curiosidade pero auto-sustento. A sobrevivencia no
s limita. A uma erudicao falha e carente que estimula a competicao ea obediencia. Formando individuos controlados de gestos repetitivos quegarantem grandes producoes. O empreguismo e o premio e a ignorancia um castigo. Rudemente ler e escrever ou ate mesmo nem isso. Estrutura cultural zero. Porque empecilhos do poder afogam mosso potencial. Escolas Livres Educacao de verdade.

Some coments about the lyrics:

たとえ絶滅を支持することになろうとも、直接的であろうが間接的であろうが、私たちは資本主義と呼ばれる怪物のような機械を動かすことをものともしない。


その明らかな例は人々の考える必要性である。人々の幸福ーーつまり労働市場のスタンダートへのルール
は、避けられない高等教育の卒業である。今日の教育制度においては、何よりも大企業の必要条件が機能的・技術的であるので、いかなる学識も競争に混合される。

また、私たちは極度の社会不平等の国に生きている。すべての収入の50%それ自体を
、1億6200万人の人口の1%だけが得ている点。そして例外のない教育制度の欠乏。したがって、人口の大多数は教育を受ける機会がなく、その判断は、知性的であるか・建設的であるか・酷評的であるか、あるいは社会的等級なのである。これらの価値基準に基づく教育は、資本家による拘束・上司と労働者・金持ちと貧乏の支配関係である。ついでに言えば、二流の人はつねに最初に服従させられる。なぜならそれは、市場の原則に基づく政府の教育への利益のためであり、そのことは人間らしくあることよりも重要なことだからだ。そのために、自由市場はいくらかの人間の自由よりも優っているのである。さらに、目的が利益であるとき、この特権には限界がない。

国内では、その不平等が増加しており、そこでは、統御の利権が幸福よりも重要であり、限られた人々のための教育の特権となるにすぎない。つまり、望ましい状況とはすべての特定住民に対する排除の方向なのである。そのような人々は、わずかな訓練と共に労働市場に参加するよりまったく方法がない。そしてまた、かれらは自分自身の権利については従順で無知である。

公立学校は、奨学金の不足・腐敗した管理・強盗といった条件で完全に機能不全である。優れた学識は同じような道を進み、たくさんの失敗をする。つまり、組織体からなる政治において、だれが除外
へとさらに人々を導くのだろうか。私立のネットワークを支配しないということなら、政府は少数の公立大学に対し、責務の一部を引き受け、教育の望ましいレベルを保つことはできる。だが、それは民営化からなる新自由主義政策に従い徐々に切り捨てられ、選ばれし貧しい人々については、いかなる機会も無視される。

公営銀行はうす汚いレトリックと共に用意され、政治家が富に溢れる間、教師や学生たちは検挙されたり、ストリートで暴行を受けながらもこの状況を変えるために闘い続けている。


これらの政治的支配力を行使する人々だけではなく、それを終わらせたい人々のためにも教育が重要な問題であることは否定できないが、だれが政治的に教育されないかは権力によって容易にコントロールされるのだ。


それにもかかわらず、私たちが最初の論点を探求し、形づくられた社会の代理人や訓練の間に大きな相違が存在することを思い出すとき、私たちは意識の中立化や批判的な判断力を組織的な活動に発展させるだろう。権力を破壊し、腐敗した政治を終わらせ、すべての制度を、服従や奴隷状態の代わりとなる教育手段にすることである。実現したいという願い・ユートピア・自主独立はその唯一の可能性となる。私たちが心に自由を抱いているなら。そのことは自治に対する重視を私たちにもたらす。そして希望を心に抱くこと。それが変化を可能とするのである。そうすれば、それは訪れるだろう。

また、教育は世界に介在する方法であり、そのことについて言えば、それもまたイデオロギーであるのだろう。


- Abuso Sonoro

ABUSO SONORO - ”Herencia" LP/CD
(Six Weeks Recs/USA)
2000


Abuso Sonoro: www.myspace.com/abusosonoro

*The band photo was taken from their myspace.

New Disrto Items: 6/27

DISTRESS / WHEEL OF DHARMA - split CD (Totalpunk Records) ¥900

現在のロシアン・D.I.Yパンク/ハードコア・シーンで唯一正統派の「Dビート・クラスト」と言っていいバンドがこの Distress。"Bombs For War, D-Beat For Peace" (戦争のための爆弾、平和のためのDビート) を掲げるサンクトペテルブルグ出身のかれらの新作は、フィンランドのアナーコ・パンクス "Wheel of Dharma" とのスプリット。ダウンチューンド・ギターで重厚に突き進むダイナミックなクラスト・サウンドは、基本 Acclaim からリリースした split 7" with Diskelma からさほど変化はないが、
本作においては、Wolfpack/Wolfbrigade を思わすメロディアスな要素も加味され、より現代的なそれに仕上がっている。なるほど現在のかれらの勢いを感じさせるには十分の全5曲である。方や、Wheel of Dharma は、レーベルの説明によれば、「アナーコ・パンクス」との触れ込みだが、サウンドのみに関して言えば、想像されるそれに限定されない。いわゆるアナーコパンク/クラストのストレート・フォワードな部分はありつつ、カオティック&ダンサブルに屈折したりもして、正直なんと表現していいか分からない。絶叫するヴォーカルもそれに拍車をかけるし、「破天荒」という表現が一番適切と思う。かれらも全5曲。フロント・カバーはセルビアの Doomsday Graphics

Distress: www.myspace.com/distressrawshit

DISTRESS - Progress\Regress CD (Totalpunk Records) ¥900 restocked

当方
からリリースした split 7" with Diskelma も好評ソールド・アウトのロシアン・Dビート・パンクス "Distress" のファースト・フルレングス・アルバム (その split 7" with Diskelma の音源はこのアルバムのセッションから3曲を収録したもの)。2006年初頭に録音された本作は全部で10曲を収録。純粋に Discharge、The Varukers のスピリットを消化し、初期スカンジ・パンクの影響をうまくミックスしたパワフルなヘヴィ・Dビート・ロウ・シット・サウンド。今後も、フィンランドの Wheel Of Dharma との split CD、及びチェコの Mass Genocide Process との split 7" が控えているというから、今ノッているバンドに違いない。今回もバンド自身のレーベル "Total Punk" からのリリース。

Distress: www.myspace.com/distressrawshit


BETON / CAD - split CD (Totalpunk Records) ¥900

" Both bands comes from Slovakia. Beton with six furious tracks of heavy brutal d-beat with pissed off vocals. Short simple cold and dark lyrics, very suiting to the noise they make. Nothing new, just d-beat rawpunk that you cant get enough off! CAD already have several releases out and have played together for many years by now fine tuning the madness. 11 furious tracks of grind/crust/rawpunk. Great cover art as well. " - Dist and Confused

Beton: www.beton.mangelcrusties.sk

CAD: www.myspace.com/cadripcore


STRONG AS TEN / LOST BOYS - split 7" (Emergence) ¥400

" Two best actual french bands together in this split. Strong As Ten still always fast as fuck and Lost Boys doing theire excellent Kalifornian 80's style. Offside Records in coproduction with 6 others labels. " - Offside Records

Lost Boys: stillholdingon.free.fr/lostboys

2009/06/25

Abuso Sonoro interview

埋もれていた D.I.Yパンク/ハードコア・バンドのインタビュー紹介第2弾。

今回は、1993年に結成されたブラジル・サンパウロの重要なアナキスト・パンク・バンド "Abuso Sonoro"。かれらの名前を聞いて、なつかしいと思った日本のパンクスもいるかもしれない。2001年にリリースした split 7" with No Violence 以降、かれらには作品のリリースがなく、活動の詳細があまり分からずにいた。しかしながら、かれらの Myspace によれば、今年の3月に Reunion Show を行った模様。他のメンバーが別のバンドをやっていたということもあり、「一時休止」していたのかもしれない。

紹介するインタビューは、いわずもがな US の "HeartattaCk"
2000年の春に行ったもので、その第27号に掲載された。質問の内容は、結成にいたる理由から、「アメリカ至上主義」、サパティスタ・ムーブメント、警察の暴力に反対すること、さらには、パンク/ハードコア・シーンにおける女性についてまで非常に多岐にわたる。そしてそれに対して真摯に答えるかれら (答えているのは、ベーシストの Angelo とメンバーの中で女性であるヴォーカリストの Elaine)。本当にいいインタビューとなっている。

Acclaim Collective (A)  もかれらには多大なインスピレーションを受けている。これもまた埋もれたままにさせておくのはもったいない。


Abuso Sonoro interview from "HeartattaCk #27" zine (Spring 2000)

ABUSO SONORO は、1993年に結成されたブラジルのアナキスト・パンク・バンドだ。かれらの最初の音源は、ブラジルの Low Life Records からリリースされた 7" "Jogo Sujo" であった。それ以降、5枚の 7" と2枚の split LP を発表している。本インタビュー時における最新作は、Elephant Records/Absurd Records から発表された Wojczech との split 7" と、Amor, Protesto Y Odio との split LP だ。ABUSO SONORO は他のラテンアメリカの DIYバンドが成し得なかったラテンアメリカ及びヨーロッパ・ツアーを敢行した。現在、かれらは Six Weeks との共同によるフルレンス・アルバムの製作に取り掛かっている。このインタビューは2000年春にインターネットを利用して行われた。 - Mike Mckee

HeartattaCk :
ABUSO SONORO はどのくらい活動を続けていますか? どうやって結成したのですか?

Angelo :
俺たちは92年から活動を続けているんだけど、何度もメンバーチェンジがあったんだ。今のラインアップは、Angelo (B)、Elaine (Vo)、Arison (G&Vo)、Rui (G)、Juquinha (Dr)。俺たちはハードコア/パンクをプレイし、俺たちにとって重要だと信じていること (例えば、ホモ恐怖症や性差別、雨林問題、動物解放問題) について皆と話をしたかったから、バンドを始めたんだ。ただ、俺たちはアナキスト・バンドである以上、すべてに対してアナキストの観点から表現しようと思っている。

HaC :
誰が歌詞を書いているんですか?

A :
Arison が一番多く書いてる。俺と Rui もよく書いてるんだけどね。Elaine も少し。まだリリースされていない作品には、Juquinha が書いた歌詞もあるんだ。俺たちはパンクを政治的な音楽だと信じているから、バンド結成当初からずっと政治的な歌詞を書いてきた。パンクをただの音楽と思わないし、鋲ジャン着てるからってパンクだとは思わない。パンクは一つのライフ・スタイルであり、反体制文化なんだ。自分の生活を改め、既成概念を打ち破り、女性、男性、子供、同性愛者、動物、異なる民族がすべて平等に生きていける世界を実現するために闘うことだと思ってる。でも、このことを直接歌ったり書いたりするだけなら、俺には満足できない。なぜなら、俺にとって本当の闘いは、日々パンクであり続け、真の革命を成し遂げるために努力することだからなんだ。

HaC :
バンドに所属することが、なぜあなたたちにとって重要なのでしょうか?

A :
俺にとってバンドは、俺たちが感じていることを表現する手段なんだ。俺はパンク・ミュージックやパンクに関わるすべてが大好きだ。でも、俺にとってそれは永遠に続く気持ちではない。俺は俺の人生に残された時間をアナキストとして生きていきたいんだ。俺は今後も自分がパンクであり続けるか、あるいはミュージシャンであり続けるかは分からない。俺は今30歳なんだけど、今でもバンドでプレイすること、ツアーすること、そこで多くの人々と出会うことが大好きだ。俺はここ数年、多くの友人を作ることができ、想像もしなかった土地について知ることもできた。でも、一度立ち止まって新しいことに挑戦することも悪くないと思っている。ちょうど世界中の人々がその存在に気づいたときに活動を停止してしまった Los Crudos みたいに。

HaC :
あなたたちから以前お聞きした話から、ブラジルは経済的に生活しづらい場所のように思います。ツアーも大変なのではないでしょうか? ABUSO SONORO の南米ツアーで、あなたたちは素晴らしい経験をしたと同時に、お金に大変困ったとも聞いています。それに引き換え、欧米のバンドが海外ツアーに出向き、報酬を得ることは非常に簡単なように感じます (ときには大金も!)。Agnostic Front のようなバンドは、非常に恵まれた環境で海外ツアーを行います。その一方、アメリカやヨーロッパといった海外のバンドが、ブラジルの地元のシーンに大きく貢献することは無いように思うのですが、あなたはこれについてどう考えていますか? ラテンアメリカのパンク・シーンにおいて、「アメリカ至上主義」が存在しているように感じてますか?

Elaine :
なんとも言えないわね・・・。多くのバンドがヨーロッパをツアーし、大金を手にしているわ。そして、ブラジルもヨーロッパと同じようなものよ。Agnostic Front や Offspring なんかは、ブラジルでツアーでやってきて簡単に大金を手にするの。

そうね、「アメリカ至上主義」はたしかに存在するわね。私たちはずっと植民地扱いされっぱなしよ。人々はいつも地元のバンドより海外から来るバンドをサポートするの。

でも、Los Crudos がブラジルにやって来たとき、私たちは DIY の方針に従ってかれらをサポートしたわ。ブラジルではほとんどのギグは2ドル以下なの。私たちがヨーロッパのバンドをサポートする場合、チケットの値段を2.50ドルに抑えるの。でも、人々は地元のバンドを見るのに2ドル以上払いたがらないのに、アメリカのバンドには5ドルも10ドルも払うの。ギグだけじゃなくて、レコードなんかにも同じコトが言えるわね。シーンの人間は地元のシーンをサポートしているとは言えないわ。私はアメリカやヨーロッパ、カナダ、メキシコなんかの多くのバンドが大好きなんだけど、だからといって、地元のシーンをサポートしなければシーンは潰れてしまうわ。

HaC :
あなたたちのいくつかのレコードーー特に "Ja Basta!" 7" において、ABUSO SONORO はサパティスタ・ムーブメントについて歌い、そして公然と EZLN を支援しています。サパティスタ・ムーブメントはブラジルの人々にとって何だったのでしょうか? ラテンアメリカをツアーして、何らかの変化に気づきましたか?

A/E :
そうだな、かれらがメキシコで関わった革命は、これまでのマルクス主義者/レーニン主義者/毛沢東主義者の革命とは違ってアナキズムに近いイデオロギーのもとに達成されたという点で、すべての左翼運動にとっても重要なものだったと思う。ブラジルには、Sem Terra 運動がある。この運動は、土地、敬意、威厳、そして資本主義社会で生き残る方法を獲得するための農民による運動なんだ。運動に参加している人々は革命を目指した生活をしているんだけど、今現在は非武装なんだ。ラテンアメリカでは他にも、コロンビアの FARC やペルーのトゥパク・アマルなんかがあるんだけど、かれらは伝統的なマルクス主義者やレーニン主義者であり、かれらの私設軍には多くの権力主義者やナショナリストが含まれている。でも、サパティスタ軍は違う。かれらは変革のために、ネオリベラリズム (新自由主義) 打破のために、平等主義の社会を実現するために闘っている。そして、かれらは政府に依存するのではなく、もう一度自活の道を切り開こうと試みているんだ。ラテンアメリカはネオリベラリズムを打破しなければ、2、3年で崩壊してしまうと思う。NAFTA や MAI、ALCA が主導する貿易形態は、ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、メキシコのようなラテンアメリカの国を破綻させるだろう。

ラテンアメリカをツアーすると、生活を変えたいと望んでいる、失望に打ちひしがれた人々とよく出くわすんだ。かれらの多くはサパティスタ運動について少しは知っていて、インスパイアされている。でも、それはただのインスパイアであってはならない。ラテンアメリカの人々は常に独裁、インフレ、貧困などから生き残ってきた民族なんだ。だからこそ、俺たちは生活を変えるために、支配者や政府に対して闘いを始めなければならない。すべてのラテンアメリカ人が自由に生きていける日を迎えるために、俺たちは闘わなければならない。

HaC : アメリカでは、多くのバンドが政治的な問題について話します。かれらの多くは非常に誠実ですが、実際の活動に関与していることは稀です。例えば、多くのアメリカのバンドが警察の暴力に対して反対していますが、警察の暴力はほとんどの白人パンクス、中産階級のパンクスにとって現実的な脅威ではありません。他にも、アメリカの多くのバンドが政府の政策や政務に関して歌いますが、かれらの主張を実践したとしても危険が生じるようなことはありません。ブラジルの状況はどうでしょうか? あなたは、ブラジルのパンクスがアメリカのパンクスよりも問題に対してより直接的に対処しているように思いますか?

A :
もちろん! ブラジルでは警察の暴力は日常生活の一部なんだ。この国の政府は本当に忌々しいんだけど、それはアメリカでも同じだと思う。もちろん、白人中産階級でパンクであることはブラジルでパンクであることよりも簡単かもしれない。それは、ブラジルのほとんどのパンクスが労働者階級であるか、あるいは仕事を持っていないからだ。Abuso Sonoro がヨーロッパをツアーしたとき、俺は多くのパンク・バンドとスクウォットを見てきた。けれども、俺はかれらが「第三世界」の俺たちと同じ問題に直面しているかどうか分からない。いずれにせよ、俺は、アメリカのパンク・バンドが警察の暴力や貧困について歌うとき、それがかれらの生活と直接関係していなくても、かれらを誠実だと思う。なぜなら、パンクにとって大切な点は、システム、政府、ファシストに反対して闘うことなんだから。もし、パンクスが何も活動的なことをしないのなら、パンクである意味がないと思う。


HaC :
アメリカではパンク/ハードコア・シーンで活発に活動する女性が多くいるのですが、
残念ながら、女性シンガーは非常に少ないように思われます。多くの女性は、シーンにおいて対等でないように感じ、シーンに完全に受け入れられているとは思えないようです。ブラジルの状況はいかがでしょうか? あなたの経験/意見を聞かせてください。男性メンバーはバンド内の女性メンバーをサポートしていますか? あなたは今までに「パンクであること」と「パンク・シーンにおいて女性であること」との、いわば『二重のハミダシ』であるように感じたことはありますか?

Elaine :
最初はすごく難しかったわ。活動的な女性に出会うことはブラジ
ルでは、非常に珍しいことで、パンク・シーンにおいても例外ではないの。でもパンク・シーンには常に女性の居場所があるから、私はパンク・シーンに参加することを決めた。私は、女性がファンジンや音楽の制作、レーベル運営に携わるとき、女性にも権利が与えられているって感じるわ。私たち、ラテンアメリカの女性は自由を求め続けているし、多くのパンクスにもそれを知っておいてほしい。

たくさんの男性がファンジンやレーベル、パンク・コミュニティをサポートしているけど、その中には女性の立場を脅かすものがあるのも事実だと思う。そんなのは無くさなきゃいけない。いまだに自分のことを『二重のハミダシ者』だって感じることはあるけど、ここ数年でかなり改善されてきたようにも思えるわね。もしかすると、それは私個人が多くの失望を克
服してきたからかも知れないんだけど、私は今後もパンク・コミュニティにおける不公平を解消するためにすべての女性を支持していこうと思ってる。

それとパンク・シーンでの同性愛者に対する根強い偏見についても話しておきたい。数年前に比べれば大分マシになったと思うけど、依然、同性愛者への偏見は存在しているし、私たちは解決法を探しださなくちゃいけない。私には性的傾向を理由に人を差別する理由が分からない。なんで誰かの性的傾向が脅威になりうるの?


でも、ラテンアメリカのパンクスがこれを理解するのは難しいかもしれない。ラテンアメリカのパンク・シーンでは、同性愛者に対する不寛容や恐怖は本当に酷いものなの。私はこの原因を、カトリック教会の子供たちに対する抑圧的な教育のせいだと考えてるわ。カトリック教会の教育は、人間らしい欲望を否定し、性的傾向をコントロールし、不合理に私たちの心を抑制するものなの。パンク・コミュニティでは、異性愛が盲信されていると思う。この男性的な社会は、そこにいる人々に異性愛者であることを強要していると思うの。私たちは内側から外側へと変革を起こす必要がある。こんな不合理がまかり通ってる間、私たちはずっと抑制され続けるわ。

Abuso Sonoro: www.myspace.com/abusosonoro

Translated by Tomohiro Nishida (Terminal)

*The band photo was taken from their myspace.

2009/06/23

Nagaf / From the Depths - split CD (ACM025): Out Soon

NAGÄF / FROM THE DEPTHS - split CD (ACM025) に関するニュース。本作の Co-Release の中心となっているコロンビアの Persistencia Records では既にリリースされました。 Acclaim Collective (A) 分のコピーも近日入荷。当レーベルのコピーは80枚ほどなので、日本語訳は付けない予定。本作のリリースには9つの D.I.Yポリティカル・パンク/ハードコア・レーベルが協力。

NAGÄF: www.myspace.com/nagafcrust
From the Depths: www.fromthedepths.info

"This Week's Recommendation from Acclaim Collective (A)" について

6/23 の一回目に投稿した "This Week's Recommnedation from Acclaim Collective (A)" は、基本的に Acclaim Distribution (ディストロ) とは関係ありません。このコーナーは、ディストロで扱っている扱っていないにかかわらず、(できるかぎり) 毎週月曜に、当コレクティブが「今週」推薦する D.I.Yパンク/ハードコアの作品を紹介していくものです。

This Week's Recommendation from Acclaim Collective (A): Schifosi - Half Lit World 7"

SCHIFOSI - Half Lit World 7"

US は シアトルの Aborted Society Records からリリースされたオーストラリアのポリティカル・ダーク・メロディック・クラスト "Schifosi" (イタリア語で、「汚辱」という意味) の2ndシングル。1stアルバム "Ill Winds From Outpia" LP は本当に何度聴いたか分からないほど素晴らしかったが、今作にも、「Tragedy-core」の一言では到底片付けられない(とりわけ、より繊細なメロディ)かれらの実にスケールの大きいサウンドが詰まっている。ヴォーカリスト "kate" が叫ぶダークで詩的な歌詞は、すり替えられた「人間的」の概念、あるいは、「男か・女か」(男であるなら・女であるなら) といったヘテロセクシズムに基づく抑圧的な社会、そしてそのような社会が根底に在るあらゆる問題に対しての怒りや苛立ちを表現したものが多い。彼女は、"Law is Freedom" (規則が自由) の中で、「私たちは自由の基準に打ちのめされる」と叫ぶ。たしかに、この社会ではなんらかの「ラベル」を貼られることが、私たちが「自由」であるかそうでないかの基準になっている。Schifosi は、こうした「自由の基準」を破壊することに挑戦している。全4曲。


1. Half Lit World

2. Law is Freedom

3. Drowning in the Aftermath

4. Infinite Void


Law is Freedom (規則が自由)


社会復帰という名のロープに吊るされる

切り離されることが自分自身のことばになる

この物乞い地獄には、流血・クソ・苦痛・絶望といった通貨がある...

呼吸することができるかもしれない空気はない

見ることができるかもしれない光はない

暗黒とコンクリートは、滞在する人間すべてに生じる

それでも私たちは非常に人間的

それでも私たちは人間的じゃない

私たちは自由の基準に打ちのめされる

あらゆる自由を私たちから奪うため

呼吸することができるかもしれない空気はない

見ることができるかもしれない光はない


- Schifosi


Released by Aborted Society Records (2005)


Schifosi - "Half Lit World"


このビデオ・クリップは、かれらのニュージーランド・ツアーからのもの。曲は上記の 7" のタイトルであり、また、収録もされている "Half Lit World"。

Schifosi: www.myspace.com/schifosi

2009/06/21

No Pretence (偽らない)

No Pretence:


上に紹介するビデオ "No Pretence" (偽らない) は、同様に
"No Pretence" (偽らない) と名乗るアナルカ・フェミニスト・グループによって制作されたものである。

かれらは、2009年6月7日、UK で開催された "Anarchist Conference 09" のさなか、アナキスト・ムーブメントの中に (いまだ) 根深く存在する家長制、そして性差別的な抑圧に抗議するために、ステージに立ち、このビデオを映し出し、声明を読み上げた。また、かれらは、覆面をしていたという。

No Pretence: nopretence.wordpress.com

Cria Cuervos interview: なぜ動物実験に反対するのか?

みたび、Cria Cuervos interveiw (12) の続き。今回は動物実験に対する見解。

Cria Cuervos interview from "Barricata" zine (Nov, 2000)


Barricata : "Espece Humaine?" は、動物実験を公然と非難しているよね。実験を避けることができると実際に思ってる?


Cria Cuervos : 私たちはこの問題についてそんなふうに考えないわ。進化の途上において、人間はみずからを成功者であり、あらゆる行為が許される存在だと考えるようになった。私たちは「本当にそれでいいのかしら?」と思ってるだけよ。道徳的な観点では、私たちは拷問に起因する苦痛に対して賛成の立場じゃないわ。それに、私たちは科学に対してなんら権威を感じていない。利益は世界を支配する。私たちは目的を達成するためにほかの人間から利益を得るし、エゴや「特別な種であるべきだ」という意志を達成するためにほかの種から利益を得る。これらは私たちが拒絶する価値観よ。私たちは人間や動物からの搾取を非難し闘うわ。そんなわけで私たちはベジタリアンよ。人類の生物学主義や菜食主義への反論についてーー私たちには話さないで。私たちには良心がある。私たちは選択することができる。私たちはただ実行しただけよ。


Cria Cuervos: www.criacuervos.net

*The band photo was taken from their web-site.

2009/06/19

New Distro Items: 6/19

HELLSHOCK - Singles CD (H.G.Fact) ¥1,800

今年3月に2度目のジャパン・ツアー "Born Out Of Darkness" を敢行したばかりの US は PDXステンチ・メタル・クラスティーズ "Hellshock" のシングル集CD が H.G.Fact よりリリース。"PDX Hardpunk Comp" LP (Whispers in Darkness/Spent Round)、"s/t" 7" (Whispers in Darkness)、split 7" with Consume (Black Water)、split 10" with Effigy (Wicked Witch/Crimes Against Humanity)、"World Darkness" 7" (Black Water)、 "Warlord" 7" (Profane Existence)、そして、"Scorching Hell Tour" 7" (Self-Released) を収録した全16曲。レーベルの説明にもあるとおり、入念なマスタリングが施され、元々の各アナログ・バージョンよりも、かれらの「緻密な表現」を生々しく体感できるすばらしい内容となっている。また、かれらは、80年代中〜後期のUK (メタル) クラスト・バンドの影響を越え、いわゆる90年代以降の現代的な要素 (それは年代問わず雑多な音楽的要素が混在していることも指す) を多々持っており、そこがまた個人的にポイントが大きい。こうしてこの CD で通して聴くと、そのことが如実に理解できる。まさに「モダン・ステンチコア」と言えるスタイルを確立している。ブックレットには、日本語訳のみの全歌詞、さらには、メンバーによる各作品の解説を掲載。

Hellshock: www.myspace.com/pdxstenchcore

From the Depths - "Let the Black Flag Fly"

From the Depths in house show at the Salem:


以前、当ブログの "From the Depths interview" で紹介したが、この夏、Acclaim Collective (A) よりコロンビアの NAGÄF との split CD をリリースする US の From the Depths のビデオを紹介。これは、オレゴン州セイラムでのハウス・ショーのもの。

NAGÄF / FROM THE DEPTHS - split CD (ACM025)

Colombian and U.S. powerful passionate political hardcore punk bands. NAGAF is
ex-members from Reaccion Propia. From the Depths is ex-members from Catharsis / Requiem. Co-release with international 9 D.I.Y. punk/hardcore labels.

This will be able to be released this summer

From the Depths: www.fromthedepths.info

2009/06/14

Cria Cuervos interview: 「反セクシズム」と「反監獄制度」の関係性

"Cria Cuervos interview: 「セクシズム」と「反セクシズム」について" の続きを紹介する。彼女たちは「反セクシズム」と同時に「反監獄制度」の立場である。ここで紹介するのは、この2つの立場の関係性を慎重に語る彼女たちの言葉である。Acclaim Collective (A) もその2つの立場であるので、彼女たちもインタビューの中で言っているが、「それはすごく大切な議論のテーマ」だと考えている。ゆえに、ふたたび抜粋した次第である。

Cria Cuervos interview from "Barricata" zine (Nov, 2000)


Barricata : "Train Ride" は、Luis V. Rodriguez (終身刑を宣告された政治囚) が書いたものだし、アルバムに載せているコンタクト欄には、ABC (Anarchist Black Cross)、COSIMAPP (Comite de soutien international a Mumia Abu-Jamal et aux prisonniers politiguez aux etats-unis)、CSIA (Comite de solidarite avex les indiens des Ameriques)、SRA (Solidarite resistance antifasciste) などの連絡先があるね。君たちは奴隷制に反対してるの?


Cria Cuervos : これらは私たちが支援する闘いよ。もちろん、私たちは奴隷制に反対。

Barricata : "Histoire Enfantine" の中で、「子供は父親を撃つ」と歌っているね。監獄制度に反対するなら、レイピストに対しては何をするの? かれらを撃ち殺す?

Cria Cuervos : それはすごく大切な議論のテーマよ。特にあなたが奴隷制に反対しているとき、それから、あなたが誰か他の人に対して生きるか死ぬかを決定する権利はないと確信しているときはね。しばしば、レイプは排他的な病理学的行為として、一時の衝動によって起こる、と考えられているわ。でも、そんなの真実じゃない。それは女・子供、あるいはたくさんの人間に対する男の支配によって起こるものなのよ。刑務所に誰かを押し込める方法では何も変えることなんてできない。そんな解決法は、家長制の消滅や支配関係に基づかせて押し進めるだけ。でもね、今日でもそれは終わらないし、矛盾しているかもしれないけど、かれらの誠実さにも関係があるのよ。私たちはレイプされた人が抗議しなければならないと思うの。それから、人々がそのことを話す機会を与えること。どうしてかって? かれらは非難されなければならないのに、システムという巧みな良心はしばしばこうした暴力に沈黙してしまうから。そんなのはレイプされた女性に対して罪の意識を深めることになる。抗議するのに一人がそういうふうに強要されれば、それは困難だわ。非難するような一瞥に我慢しなければならない。でも、それは暴力を非難し物事を解決する方法でもあるの。かれらを撃ち殺しちゃう?
それとね、これっぽちの言葉でこのことについて話すのは困難だし、判決を下すことができるのは一人しかいないわ。レイプされた人よ。あきらかに裁判官ではないし、それから、いったい誰が道徳という間違った口実や正義を利用するのか、ということもね。

Cria Cuervos: www.criacuervos.net

*The band photo was taken from their web-site.

2009/06/13

Cria Cuervos interview: 「セクシズム」と「反セクシズム」について

埋もれていた D.I.Yパンク/ハードコア・バンドのインタビューの紹介。今回紹介するのは、1999年から活動するフランスの戦闘的オール=フィメール・ポリティカル・パンク・バンド "Cria Cuervos" (ベース/ヴォーカルの Geraldine は同郷のアナーコパンク・バンド・レジェンド "Kochise" のメンバーでもあり、現在は Cartouche というバンドもやっている)。このインタビューは、2000年11月に、 "Barricata" と呼ばれるフランスのレッドスキン・ファンジンが行ったもの。今回は、Anti-Sexism を強力に掲げる彼女たちの「その部分」を抜粋した。

Cria Cuervos interview from "Barricata" zine (Nov, 2000)


Barricata : 君たちの歌詞は、たびたび女性のことに触れているね。 "Hisoire Enfantine" (子供部屋のリズム) は、近親相姦をテーマに書かれたものだし、"Treve De Comptoir" (バーのお話) は、客のおさわりを避けるために働いているパブに放火したウエートレスのエヴァの物語だしね。男女の不平等は、資本主義につながる家長制に罪があると思う? 私たちはどうすれば、それを回避することができるんだろう? リバータリアン革命で?


Cria Cuervos : エヴァは、客のおさわりを避けるためではなく、かれらを焼き殺すためにパブに放火したの。

家長制を生成するのは資本主義ではなく、資本主義が家長制を利用するのよ。家長制は既に共産主義体制にも存在しているわ。そのことに加えて、女たちが労働組合の慣習における哲学者たちにあまり興味をもたなかったことも言っておかなきゃね。20世紀初頭の労働組合 "CGT" のいくつかの著述では、労働市場の中で男と競争させるのではなく、家事で忙しくさせておくために、女が家に残ることを要求したらしいの。そのときの女たちはこうした反動主義者の考えに反対し闘っていた。現在では、女性の数は労働市場に参画している男性の数とほぼ同じと言ってもいいくらいよ。一般的に見て、女は資格がない仕事をのぞけば、男と同じレベルで労働に従事させられているし、パートタイム労働や失業は男以上に経験しているわ。でも、労働市場での性的な平等について話すのはやめましょう。一部の人々は、彼女らが労働市場の中で性差別と闘ったという理由で、あいつらは反セクシストなやつらだーーって時々言うのよ。でもね、セクシズムは社会や政治的な分野だけではなく、個人的な領域や家族の中にもまた存在するわ。つまり、セックスや家庭内暴力、不具、「商品」として家族間で行われる女の取引ーー家長制は父親の権威や戦士の武勇に基づいてる。だから、女の歴史はまさに歴史の新たなアプローチなの


女の歴史というのは、第一に教会や国家のような権力に基づいた歴史であって、第二にそれらが痕跡を残してきた歴史であって、第三に女は歴史から引き離されていたから、これまで存在してこなかった。
アートの歴史でも同じように、過去に女性アーティストは存在していたし、彼女らの一部はその時代に有名だったんだけど、アートの歴史に登場することはなかったわ。なぜなら、歴史を記録した男たちは、女の役割が子供を教育すること (ある意味では) と、彼女らの世界が Greeque Gynecee (古代ギリシアの女のために指定された家で、室内に女を閉じ込めるという現代の考えを適切に反映していた) に押し込められていると伝統的に考えていたから。

家長制から女を解放するリバータリアン革命? 著述 (プルードンのことを話すつもりはないし、女を除外する社会評論について、私たちは何を言うことができる?) の中では、かれらは道徳に対して非難もしたので、たしかに家長制に異議を唱えたリベラリストよ。けれども、実際はどう? リバータリアン革命が家長制から解放されるには、非難と反省が必要よ。もしそうじゃなきゃ何が始まるの? 男が革命を実行し、女を解放するって? 家長制には革命の前に異議を唱えなければならないし、さもなきゃそんなシステムはつねに存在し続けると思うわ。何から始めたらいいかって? 第一に性の道具や生殖の道具として女を扱うのを止めること。第二に絶対にそのような行為を要求しないこと (それをすることは何を意味する? 何と比較できる? )。このような行動は、例えば、音楽的な環境においても明らかだわ。女であるという理由で、曲を演奏する方法を知らなかったように見られるでしょう。今までそうだったから、「アート」は遠慮がちな分野のまま変化しなかったのよ。第三に男と女の不平等を止めることが挙げられるわ。加えて、私生活において、うそ偽りのない家事の分配を実行することね。これは私たちの教育のあらゆる部分に疑問を差し込むことを意味するわ。同じことは子供の教育についても当てはまるわね。
ちょっと一つ質問させて。ケンカ中のカップルで
、男女のどちらでもいいけど、話し合いを持つとき、子供の相手をするために家にもっと居ようとするということを話し合うのかしら? これらはすべて言いたかったこと。

でも、ファンジンはそれだけで終わっちゃうのかな。違う?

Cria Cuervos: www.criacuervos.net

*The band photo was taken from their web-site.

Anomie - Un Pas En Dehors (One Step Outside)

外国人排斥を許さない6・13緊急行動 に際して。

" 私たちは差別的経済と社会的ロジックの自己満足の中で、それそのものの機能を放棄している社会から何を期待することができるのだろうか?

今日、何百万人もの人々が無関心の中に締め出され、排斥され、孤立させられている... 私たちは恐れている。彼らの目と向き合うことや権力と富に基づく人工的幸福のための社会に疑問を持つことを...

明日、私たちは指導者に責任を押し付けることで、自分自身の責任を放棄するかもしれない。

外側への一歩ーー私たちがそしらぬふりをすることは、民主主義の機能不全を反映させただけにすぎない。不可欠な問題として、飢えに苦しむ人々がいる一方で、なぜ贅沢な社会的ステータスと闘うのだろうか?! 多くの進歩が個人の利益を要することで終わるだけなら、誰もこの不適応な社会に居場所はない。 "

- Anomie "Un Pas En Dehors" (One Step Outside)

(Taken from "The 51 Comp" LP)

註 : Anomie は、説明するまでもなく90年代を代表するフランスのポリティカル・エモハードコア・バンドである。彼らのこの曲 "Un Pas En Dehors" (One Step Outside) は、今は亡きドイツの Join The Team Player Records の「Antifa (アンティファ)」(反ファシズム) をテーマにした "The 51 Comp" LP に収録された (リリースされたのは90年代後期)。ちなみに、本作には、次のような言葉も記載されていた : 「the records of today are the actions of tomorrow」(今日のレコードは明日の行動である)。

2009/06/11

Children Of Fall - Illegal 2001

外国人排斥を許さない6・13緊急行動 に際して。

" 俺たちが犯罪者なら、この世は俺たちのものだ。 "

- Children Of Fall "Illegal 2001"

(Taken from "Four Symptomatic Poems of a World Gone Insane" split CD with Nikad)

Chicken's Call - Terre Promise

外国人排斥を許さない6・13緊急行動 に際して。

" 国境とそれを保護する人間どもをののしれ。豊かな国から来る俺たちは、多かれ少なかれ問題もなく世界中のどこにでも行くことができる。だが、この地球上の4分の3の人々は公空域の刑務所の中に生きている。世界の正しい側、さもなくば悪い側に生まれるかだ。この世界で国境もなく自由に動き回れる唯一のものが、人間ではなく、金なのさ。 "

- Chicken's Call "Terre Promise"

(Taken from "Maintenant ou Jamais" 10")

2009/06/10

Gasmask Terror - Cross No Path

外国人排斥を許さない6・13緊急行動 に際して。

" 政見や経済的問題、そして今よりマシなすみかを見つけるため自分の国や家族から離れざるを得ない人々。これらの人々を援助もせず、「避難民」ではなく「不法入国者」と呼び、犯罪者扱いする。フランスの北部で、家や仕事を得るためにイギリスに入ろうとした移住者が、何の援助も計画もなしに置き去りにされた。そして彼らは家も金もなく、国境警備軍に追われ、寒く風の強い海岸に避難した。しかし何の罪を犯したというのか? 俺達が持っているような安らげる居場所を探しているだけなのだ。考えよ、お前が今夜の食事は何にしようかと冷蔵庫を物色している時、彼らは今夜食事にありつけるのだろうかと不安に思う。誰が危険にさらされているのか? 植民地主義は混乱の末終結したが、新植民地主義はいまだ元植民地の富を吸い上げ続ける。誰もが不法にならぬよう国境を排除せよ。 "


- Gasmask Terror "Cross No Path"

(Taken from "s/t" LP)

2009/06/07

New Distro Items: 6/7

HOMEOSTASIS #1 zine (Homeostasis) ¥Free

Screwithin 及び Unarm の両フィメール・ヴォーカリストによるパンク・ファンジン "Homeostasis" の第1号。本作は、2009年4月4日〜4月12日まで敢行された Khatarina / Screwithin / Unarm "Killer Blow" Japan Tour with Acclaim Collective に合わせ、「自分たちは自分たちでやる」という D.I.Yパンクの理念に基づき、共にツアーを行ったフィンランドはトゥルクのフェミニスト・Dビート "Khatarina" をサポートする目的で始められたもの。

「ABOUT THE BAND」(バンドについて)・「ABOUT PERSONAL THOUGHTS」(個人的な思想について)・「ABOUT FINLAND AND LIFE」(フィンランドと人生に関して) の3つのテーマで構成された Khatarina のインタビューは本当に読み応え十分だ。同じくこのジンの主催者2人による Doll での彼女たちのインタビュー (同時期に掲載) より、さらに2人が「パンクであること」に突っ込んだ内容となっている。そのことに加え、彼女たちの「本質」を引き出した背景には、この2人のパンクの「力の入れ方」に依るところがある。そして、彼女たちのインタビューからは、「パンクであること」の理由が常に「政治的背景」から生まれてくることが分かる。なぜなら、私たちはそのことを自覚することによって、よりパンクの「力の入れ方」を多様に理解するからであり、「政治的表現」をするにせよしないにせよ、それがパンクの「政治性」であるからだ。その意味で、このインタビューは、両者 (インタビューをする側/受ける側) の思惑がピッタリとはまっている。

その他には、Screwithin のベーシスト "Case K" をゲストに迎えた "Vegan Recipes" 、Acclaim Collective による "Khatarina Discography" で構成された全8ページ。

ちなみに、今後もこのジンを続けていくそうだ。次号が楽しみなジンが生まれたことは、本作が生まれる切っ掛けとなった "Killer Blow Tour" の「収穫」であったとまた言えよう。

2009/06/06

New Distro Items: 6/6

KAROSHI - s/t 7" (Anti-Corporate Music, Inc.) ¥400

" Four tracks of melodic crust punk from this new band hailing from Nashville, Tennessee. Musically similar in style to FROM ASHES RISE but without the hyper-produced recording. Hand numbered from a first press of 500 copies. " - Profane Existence


Karoshi : www.myspace.com/karoshitn

【転載】: <外国人排斥を許さない6・13緊急行動への参加・賛同の呼びかけ>

<外国人排斥を許さない6・13緊急行動への参加・賛同の呼びかけ>
★Join a 6.13 Emergency Action-----No to Foreigner Ostracism and ZaiTokuKai


★6月13日にデモを企画しています★

 音楽あり踊りありシュプレヒコールありのデモです。

 在特会の主張に違和感を持つ方は、その気持ちを表現するために是非!是非!ご参加下さい。一人でも多くの方の参加が本当に必要です!

 当日の参加が無理な方は、匿名でも構いませんので賛同をお願いいたします!

(↓当日のスケジュール、賛同の送り先は下の方にあります↓)


 2009年4月11日埼玉県蕨市で、不法滞在を理由として両親が強制送還され、日本政府により家族と別れて暮らすことを強いられた女子中学生の自宅・学校に押しかけるという卑劣なデモがありました。その内容は外国人を犯罪者と断定し、日本から追い出せという主張でした。主催したのは「在日特権を許さない市民の会(在特会)」などです。


 今回その在特会などが、京都市で外国人参政権に反対するデモをしようとしています。私たちは今回の彼らの行動が、京都にとどまるものではなく、また外国人参政権を巡る問題だけにとどまるものでもなく、日本に新しく現れた排外主義的な動きであると捉えています。今はまだ彼らの動きは大きくないものに見えますが、不況下においてファシズムや外国人差別が肥大化した歴史を思い起こすとき、今回の動きを見過ごすことは出来ません。そこで私たちは今回彼らがデモをしようとしている6月13日に抗議の意味を込めて、「外国人排斥許さない6・13緊急行動」としてデモを企画しました。


 このような外国人排斥の風潮を許さないのだという強い意志を全国的に示すことが今必要とされているのではないでしょうか。時間が限られた中で恐縮ですが、本行動への皆様の参加と賛同を広く呼びかけます。


 On April 11th, 2009, there was a demonstration which insists the foreign people as criminals and tries to ostracize foreign people from Japan. As a part of the demonstration, participants called at a house and a school of a girl who was compelled to live alone because her parents had been extradite as illegal immigrant by Japanese Government.

 This demonstration was organized by ZaiTokuKai. This group is now planning a new demonstration in Kyoto against enfranchisement of foreign people.

 We consider this movement is not only Kyoto province, or enfranchisement of foreign people, but an action of newly risen exclusivism in Japan. This movement has not been sophisticate, but we can not overlook their activities as we remember growing Fascism and Exclusivism during depression.

 Now, we planned an anti-action against ZaiTokuKai as “6.13 Emergency Action-----No to Foreigner Ostracism and ZaiTokuKai.” Although, there is not enough time till this action, we call on for your participate and adhesion.


★外国人排斥を許さない6・13緊急行動 6.13 Emergency Action★

◆日時 6月13日(土)

 11:00 京都・三条河川敷集合→11:30 デモ出発→12:30 デモ解散(三条河川敷)→13:30 三条河川敷集合後、ビラ配り

 11:00 We meet at River area of Sanjo, Kyoto→11:30 Demo. Start→12:30 Demo. finish→13:30 We meet again at the River area of Sanjo before handing the leaflets on a street.

◆主催:外国人排斥を許さない6・13緊急行動実行委員会

 Organized by Executive Committee of 6.13 Emergency Action

◆連絡先 : 613action@gmail.com

◆ブログ : http://613action.blog85.fc2.com/
(現時点で500名を超える方々から賛同をいただいております。ありがとうございます。ブログには賛同者の一覧や、いただいたメッセージが掲載されてあります)


■注意事項

・在特会はネット上への動画のアップを戦術的に行っていますので、当日私たちの行動に対する撮影が予想されます。不当な撮影には抗議していきますので、その際は実行委員に声をかけるようにして下さい。それでも撮影を完全に防ぐことは難しいので、顔を写されたくない方は各自で工夫をお願いいたします。

・当日の撮影は、基本的に実行委員会のみに限らせていただきます。撮影を希望される方は事前に
613action@gmail.comまで連絡を下さい。
■NOTE

 We regulate shooting of demonstration. But ZaiTokuKai may take photos of you without permission. Please be aware to protect your own privacy.

 If any of participants would like to take photos of the demo., please contact to the committee (
613action@gmail.com) beforehand.

==メールフォーム(下記をコピー&ペーストして
613action@gmail.comまでお願いします)==

●外国人排斥を許さない6・13緊急行動に賛同します。

○賛同団体・個人名(肩書きがあれば)


○公表します・公表しません


○一言メッセージなどあればお願いします

==================================================

==MAIL FORM (Please copy & paste the following and send to
613action@gmail.com)==

●I sympathize with the “6.13 Emergency Action.”
○Name (individual or group)

○Can we publish the name? (Yes or No)

○Post your message, if you have.

==================================================
ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、とにかく自分は共産主義者でなかった。だからなにも行動にでなかった。次にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、社会主義者でなかったから何も行動にでなかった。それからナチスは学校、新聞、障害者、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、そのたびに不安は増したが、それでもなお行動にでることはなかった。そしてナチスは教会を攻撃した。自分は牧師であったから行動にでた。しかし、そのとき自分のために声を上げてくれる者はいなかった。
(マルティン・ニーメラー/ナチスに抵抗したルター派牧師)

2009/06/02

"More Than Music Volume 1" - Anti-Sexism 3 x 7" Comp From Stonehenge

当ブログの "Easpa Measa - News" でも少し触れたが、フランスのアナーコ=エモパンク・レーベル "Stonehenge" の反セクシズム・コンピ "More Than Music Volume 1" が遂にリリースされるようだ。

私がこのプロジェクトを初めて知ったのは、2004年頃でレーベルのウェブサイトのインフォからだが、本格的に興味を持ち出したのは、たしか当方からリリースしている Easpa Measa も参加するということをメンバーから聞いたのがきっかけだったと思う。いまかいまかと心待ちにしていたので、実際に手にするのが非常に楽しみである。


フォーマットが当初の 7"・4枚組から3枚組に変更になり、参加バンドも多少変更になったようで、そのグレートなメンツは以下のとおり :

BALL
AST - www.myspace.com/ballast_montreal
ABDUCTEE S.D.
- www.myspace.com/abducteesd
EASPA MEASA - www.easpameasa.cjb.net
JUGGLING JUGULARS - jj.punkinfinland.net
THE ASSASSINATORS - www.myspace.com/theassassinators
SIX YEAR PLAN
LA FRACTION -
www.lafraction.org
NO REST - www.norest.com.br
SIGNAL LOST - www.myspace.com/signallost
SANGRE - www.myspace.com/sangredbeat
SCHIFOSI - www.myspace.com/schifosi
CRIATURA - www.myspace.com/criaturaband

また、この "More Than Music" は、「Volume 1」と付けられていることからも分かるとおり、
毎回テーマが授けられシリーズ化される予定。早くも第2弾が決定している。第2弾は、反監獄制度がテーマで、再び変更になっている可能性はあるが、レーベルのウェブサイトのインフォによれば、今のところ Oi Polloi (Scotland)、Seein'Red (Holland)、I Know (Belarus)、Kobayashi (Germany)、Plaine Crasse (France)、Witch Hunt (USA)、Protestera (Sweden)、Asfixia (Spain)、Halo (Uruguay) らの参加が決定している模様。当方からリリースしている/するバンドも多く参加しているのでこれまた非常に楽しみである。

Stonehenge: www.stonehengerecords.com