2011/01/26

Review: The Assassinators - s/t EP

THE ASSASSINATORS - s/t EP

ゲートフォールド・ジャケットには睨みを利かせ拳をあげる/立ちはだかるパンクスたち。そしてそのジャケットを開けば、抑圧的なシステムと警察の残虐さに対する闘争──私たちが生きることを望めばそれを取り戻せる可能性をたからかに謳歌する曲の解説。言うまでもない。デンマーク・K-Town の怒れるポリティカル・メロディック・パンカー "The Assassinators" のこれが記念すべきデビュー・シングルである (残念ながらレーベルではとうにソールドアウト)。このバンドは当時日本でも話題沸騰となったため/今も話題騒然のため、サウンドの説明はあまり必要ないかと思う。当時から世界中の多くのファンジンで例えられてきたとおり、K-Town スタイルの La Fraction と言って差し支えない。だが La Fraction ともまた違ったメロディック・ハードコア色が濃かったので、個人的にそこに Bad Religion を加えたのが思い起こされる (これも後年になって例えられてきた)。この流暢な熱いメロディやヴォーカリストの唄法はまさに Bad Religion のそれを思わせる。けれどもこうした例えもあまり必要ないと思われる。顕著な "The Assassinators" サウンドを実際に聴けば、それは確かな実感となるだろう。かれらもまた2007年初めに強制排除され陥落した同地のスクウォット/コミュニティ・スペース "Ungdomshuset" を拠点にしていた。それを思い浮かべて、このデビュー・シングルを改めて聴くと今なお燃え上がってくる。もうじきリリースされるニュー・シングル "I Disse Mørke Tider" 7" は、この初期のスタイルに再び近づいているらしく、この時期の彼らが好きな私にとってはまた楽しみが増えたというものだ。

" これらの曲は、あなたが決めるように人生を生きるという正義
のために闘うならば、私たちが毎日直面しなければならない抑圧的なシステムに抵抗できると認識しつつ目覚めること、そしてあなたが経験するかもしれない警察の残虐さに関するものです。これらはまた、見捨てられ放ったらかしにされる悲しみと絶望に打ち勝つこと、そしてもう一度やり直す覚悟ができているということに関する曲です。 生きていることがまだ正しいと感じるから。" - The Assassinators

Alerta Antifascista

Year Released: 2006

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