THE USUAL SUSPECTS - Breaking Bars And Crushing Codes CD
ベルギーの怒りに満ちたアナーコ・スカ・ダブ・レゲエ・パンクス "The Usual Suspects" の2ndアルバム。Agathocles との split 7"、1stアルバム "Hasta La Vista, Commandance" に続くこの最新作は、彼らのベストと言える最高の内容だ。そのサウンドについては、さらに支配力を強める警察国家の秩序に飼いならされた俺たち (くやしい言い方だが、そのような状態にあることを前提にしたい) を地上へと呼び起こす──とでも表現するのがもっとも適切ではないかと思う。Inner Terrestrials、P.A.I.N、Operation Ivy のファンには薦められるというべきブリティッシュ・スタイルの超アグレッシブなポリティカル・パンク・サウンド──および哀愁的なダブ&レゲエ・パートの融合は、まさに俺たちの「内なる感情」を駆り立ててくれるに違いない。またそれは彼らの歌詞についても言えることだ。一見「過激」で「物騒」に思える歌詞だが、それは俺たちのあらゆる方法論を規定し、ある方向に方向づけるものではもちろんない。そこにただ一つヒントがあるなら、「俺たちは精神的に服従させられているのではないか?」ということにつきる。とりわけ、「俺らの音楽はただの娯楽じゃない。行動への呼びかけだ。呼びかけだ、武装への!」と叫ぶ "The Call"、「俺は暴動を起こすのが好きだ!おまえも暴動が好きだ!」と叫ぶ "I Like To Riot" は、この「Fucking World」に生きる俺たちにつらなる闘争讃歌となるかもしれない。このバンドがなにを欲しているのかもう気づいただろうか。さらに本作は、CD-ROM 仕様になっており、US のアナキスト・コレクティブ "CrimethInc." の "Recipes For Disaster - An Anarchist Cookbook" の PDF BOOK も付属。最後に、折り込みジャケットの推薦本紹介の箇所に書かれた彼らのコメントを紹介したい: 「自分自身の意見を形成して、批判的になってくれ。でも会話をする前に、きみが何を話すか知ることを常に忘れないでくれ。会話は安っぽいし、考えは過小評価される。きみは天才である必要はない。」。全12曲収録。フランス・ディジョンのアナーコパンク・コレクティブ "Maloka" からのリリース。
The Usual Suspects - I Like To Riot (暴動を起こすのが好きだ)
俺は暴動を起こすのが好きだ!
暴動を起こすのが好きだ!
暴動を起こすのが好きだ!
おまえも暴動が好きだ!
俺は暴動を起こすのが好きだ!
暴動を起こすのが好きだ!
暴動を起こすのが好きだ!
おまえも暴動が好きだ!
すべてのクソ警官が世界中に
奴らにライオットギアを着せて、プラスチック弾を持たせろ!
独創的な怒りの石がおまえらの顔面に投げられるからさ!
ナイスな青黒いあざだ
それは正しいんだ!
俺らの角材と石は警官どものガイコツを壊すだろう
俺らは苦痛を運ぶだろう
俺らは奴らを燃やし尽くして、腑抜けにさせるだろう
そう、俺もな!
一部の人間どもは奴らの規律や法律や秩序が好きだ
でもな、俺は暴動を起こすのが好きなんだ!
Released by Maloka (2008)
The Usual Suspects: www.myspace.com/usualsuspectspunx
レビューは、当時、Acclaim Distribution に入荷した際に書いたものを加筆・改編した。
*The band photo was taken from their myspace.
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