2009/08/17

New Distro Items: 8/17

HUMAN COMPOST / NONDESKRIPT - split 7" (Ravachol Prod) ¥400

「Crust As Fuck」--こうした形容が当てはまるクラストコア・バンドはフランスでは貴重かもしれない。本作はそうした形容にピンとくるパンクスにお薦めしたい。前者・Human Compost は既に1st LP "Reign in Shit" をリリースし、Profane Existence #54 zine の comp CD にも参加しているが、本作がデビュー作。初期 Bolt Thrower の影響を感じさせるクラスト・メタル・サウンドで、現在進行形クラスト・バンドのような要素もある。しかしながら、ブルータルさに比重を置いたサウンドで、これはなかなか極悪でかっこよい。曲もシャープ
Police Bastard を叫ぶ "Uniforme" が秀逸。後者・Nondeskript は、Human Compost のギタリストが並行してやっているバンド。こちらはよりデス/ブラック影響下にあるクラストコア・サウンド。このバンドにも現在進行形クラスト・バンドのような要素があり、幾分その要素が強い。ギタリストが同じなので当然と言えば当然か。例えれば、「Iskara meets End of All」が妥当な気もする。前者2曲、後者3曲収録。

Human Compost: www.myspace.com/humancompost

SAND CREEK MASSACRE / M:40 - split 7" (Ravachol Prod) ¥400

オラ
ンダの Sand Creek Massacre は、本作で初めて知ったが、完璧なまでに「ネオ・クラスト」と言っていいバンドだ。とりわけ Tragedy の影響大だが、時折ヴォーカリゼーションと曲の流れにどこか初期 The Now-Denial の影響も見える。全体的に叙情性を非常に強調した音づくり。"War" とタイトルされたロング・ソング含む全2曲収録。方や、スウェーデンの M:40 は、本作が既に4作目となる新鋭気鋭のバンド。純粋な90'sスウェディッシュ・クラストコアで、スロー・パートも取り入れたうねりもあるサウンドがかなり完成度高い。とはいえ、突進してくるような破壊力も十分。ヴォーカルも怒りに満ちている。美麗なアートワーク、インサートもこの両バンドに合っている。

Sand Creek Massacre: www.myspace.com/sandcreekmassacre

M:40: www.m40.se


VARLIN / COLLECTIF MARY READ - split 7" (Ravachol Prod) ¥400

本作は聞くのを楽しみにしていた作品。フランスのアナーコパンク・バンド "Varlin" とラディカル・ヒップホップ・グループ "Collectif Mary Read" による「異種」分割盤。まずは、Varlin だが、Conflict & @patia No & Sin Dios 直系のアナーコパンク・サウンド。まったく目新しさなどない。が、性急な展開と力強いコーラスのミックスで、聞き手をグイグイ引き寄せる。存在感は申し分なしだ。そして、Collectif Mary Read だが、彼らはヒップホップ・グループでは稀少と思われるトリプルヴォーカル・スタイル (男性2人・女性1人)。全体的にダークな音づくりで、序盤は語りかけるようなラップで静かに進行していき、スクラッチの複合技を機に展開が激しくなる様が実に渋い。本作では、"Trois Mats Aux Voiles Pour Etendard" (Three-masted Ship As A Raised Flag) と題された全1曲を披露。曲名で大体お分かりのとおり、この曲は (反) 愛国心について歌われた曲。「異種」とはいえ、私たちの手に拳を握らせるべく、つまり「復讐」としての「DIY」で固くユナイトされた作品だ。


Varlin: varlin.propagande.org

Collectif Mary Read: collectifmaryread.free.fr

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