KHATARINA - Little Girls Never Say No And Big Girls Always Want More 7" (Deaf Forever) ¥500
"Little Girls Never Say No And Big Girls Always Want More" (小っちゃな女子は絶対にノーと言わない。でも、大っきな女子は常にもっとと言いたがる) と題されたフィンランド・トゥルクのバッド・アス・フェミニスト・Dビート "Khatarina" のセカンド・シングル。新曲 + Demo からの再録を含む全8曲収録。
Discharge および Disclose、そして初期スカンジナビア・ハードコアに多大な影響を受けながらも、しかしひたすら "Khatarina" と言うしかない存在感を醸し出している彼女らのDビート・サウンドは、さらにノイジーに、さらに性急に。曲の完成度で言えば、前作 "Ala Eparoi, Vaan Aparoi 12" だが、曲の勢いで言えば、本作と言えるかもしれない。相変わらず抜群に息の合ったコーラス・ワークもかっこよい。
また、彼女らの魅力は、ジャケなどのアートワークに見られるようなこの少しおかしなセンスとビビッドな色遣いだろう。いわゆるDビート・バンドとは思えない。このことは、パンクにおいて、私たちはどこに「力」 (「気合」と読み替えてもいいだろう) を入れるのか? というパンク本来の大切な問いを思い起こさせてくれる。パンクに対して「力」だけを求めるなら理解するのが難しいかもしれない。けれども、私はパンクに「力」が必要かそうでないか、という二元論を言いたいわけではない。私たちは「力」を一律化させすぎてないか、ということだ。
2009年4月4日から4月12日まで敢行された Khatarina / Screwithin / Unarm "Killer Blow" Japan Tour with Acclaim Collective では、本作にも収録されている "Break the chain" (元々 Demo の曲) が毎晩彼女らの締めの曲として演奏されていた。答えはこの曲の中に隠されている :
Break the chain / 鎖を壊せ
始めから弱い心に形作られる
それは永遠に進んでる
今こそ止めるときだ
鎖を壊せ
鎖を壊せ
鎖を壊せ
鎖を壊せ、奴らに従うな
奴らは権力を持っている、奴らは支配しようとしやがる
絶え間なく続いてる、父親から息子まで
もう奴らの好きなようにさせるな
Khatarina: www.khatarina.tk
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