2009/04/03

「魔の領域」- 30代: Khatarinaのインタビューより

3/22付のログでも告知したが、Screwithin のIちゃんと Unarm のNちゃんのジンに掲載される Khatarina のインタビューが非常におもしろい。2人の質問が彼女たちの「本質」をさらに引き出している。ここではまだその内容にくわしく言及できないのが残念だが、インタビューのなかにいわゆる「魔の領域」- 30代に関する質問があってこれが本当にグッくる。

私はこれこそがパンクの根源的な問いなんじゃないかと思っている。私たちはみなこの「魔の領域」にさしかかるとき、一度「パンクであること」について考える。なぜなら、私たちはここで、人生に対しなんらかの決着をつけようとするからである。それはもちろん人によりけりだが、私たちの多くはここで、「結婚」、「出産」、「就職」といった出来事 (問題) に直面する。だが、私たちが決着をつけさせられることは、Khatarina のメンバーもインタビューのなかで言っているが、「自己達成」をうながす資本主義的なイデオロギーがそこに存在しているからである。もっと言えば、それこそがこの社会にヘテロセクシズムの壁を構築している。


このシステムは、「パンクであるか」あるいは「正常な人間であるか」といった選択を私たちに迫ってくる。


しかしながら、私たちは唯一ここで自分の選択をするのだと思う。パンクに「とどまろうが」あるいはパンクを「やめようが」。それが良い悪いではなく、このことは、パンク・シーンにおいて、私たちがなにをすべきか・私たちがなにをなすべきかを私たちに教えてくれる。なんどももなんども繰り返しながら。そしてまたこの繰り返しは、私たちがそこで選択する以上のものを私たちに与えてくれる。
この時点で、資本主義的なイデオロギーは、私たちの体から消失し、ヘテロセクシズムの壁ももろくも崩れ落ちることだろう。つまり、私たちはパンクであったって (異端であったって)、「結婚」も「出産」も「就職」もできる。したっていい。というよりそういうことで分断させるな。

その意味で、パンクはやはり「日常的な」抵抗なのである。ひたすらに。


このファンジンはあしたから始まるツアーから入手できるので、ぜひ手に取ってみてください。今、それに向け、2人がせっせと製本していることと思います。


Acclaim Collective

No comments:

Post a Comment