"Nothing's Finished" (何にも終わっちゃいない) と題された活動歴20年以上のフィニッシュ・メロディック・ポリティカル・パンク/ハードコア "Juggling Jugulars" (以下 JJ) の全14曲収録2ndアルバム。やっぱり何なんだこれは。このアルバムを聴いたときはパンクスになってよかったとあらためて思ったし、このバンドが DIYパンク/ハードコア・シーンに存在していてよかったと心底思ったよ。彼らは活動開始したころからのファンでいわばフェイバリット・バンドなんだけど、女性ヴォーカリスト "Arja" が加入してからは大ファンになってオールタイム・フェイバリット・バンドになった。しかしこのバンド、ずうっと雰囲気がなんかのバンドに似てるなと思っていたがやっと気づいた。この怒りに満ちたとんでもないユーモア/皮肉のセンスは DK's だった (やはりというかアルバム収録曲 "Windmills With Broken Wings" には DK's の歌詞が引用してある)。とにかくこのライティング・センスには唖然とする。そしてその歌詞だけでなくサウンドもしかり。これも DK's かな。もちろん音がまんまそうだと言うわけじゃなく JJ としか言いようがないのだが、言ってみればその「気質」だな。破天荒 - キャッチー - メロディアスな要素が同居しつつ蹴り返される楽曲群の変化の付け方や男女ツイン態勢ヴォーカリスト陣の力の入れ・抜き具合のバランスがほんと最高。歌詞で扱われるテーマも言うまでもなく広範。扱われるテーマは徴兵制 (地元フィンランドの徴兵制に対して「拒否する!」と叫ぶ "I Refuse!") ・帝国主義・EU (欧州連合)・ホモフォビア/セクシズム・コピーライト・階級闘争・マッチョ・アティテュードなどなど。超ポリティカル。今のところフランスの Stonehenge の反セクシズム・コンピ "More Then Music" 収録曲が未聴なので早く聴きたいものだ。"Nothing's Finished" (何にも終わっちゃいない) 。
Burning Bridges (燃えている橋)
帝国主義は悪趣味さ
私たちはますますホットな専門用語を欲しがった
グローバリゼーションはさらにセクシーに聞こえたし、
私たちはさらに橋が燃えることを望んだ
私たちは沼底を掘りたいのさ、
私たちは泥の中でますます深く溺れたいのさ
だれももう私たちを救うことはできないよ
だれも太陽を見ることはできないよ
ますます高く燃えている炎
炎を燃えあがらせる死体
Kämäset Levyt / Twisted Chords
Year Released: 2004
Juggling Jugulars Rauhanasema 15052010 (YouTube)
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