2011/02/28

Review: Dropend - Demonstration 2011 Tape

DROPEND - Demonstration 2011 Tape

ニュー・東京クラスト "Dropend" の1stデモが、Babeldöm、Tantrum などのリリースで
現在精力的に活動中の Narm Discos よりリリース。ツインヴォーカル、ツインギターという編成、そして ex-Babeldöm のドラマーが在籍のこの6ピースはちょっとこれまで日本にいなかったタイプの音かもしれない。基本 ENT、Disrupt あるいは Raw Noise、Dropdead なんか
にあるんだろうが、90年代以降のブルータルなスウェディッシュ・クラストや現在で言えば Raw Hate、Warvictims なんかの要素もあるんじゃないか。つまりなんというかこういった編成・音での「純」クラストはこの地では新しいと思う。一辺倒にならず言いたいことが伝わってくる高/低ツインヴォーカルに始まって、ツインギター (2本のギターの表現の仕方もいい)、ベース、ドラムすべてのパートがかっこいい。それが練りあげられた曲構成で猛進してくる。歌詞は支配と管理に対しては見えないものを見ようとする、そのような抵抗の在り方を叫んでいる。サイレンと共に始まる "Die?" から、アルペジオと共に始まる "Bloody One Day.Friday Of Oblivion.1959" まで全5曲。しかし1stデモでこれだけの完成度を追求してくるとは (逆に言えば1stデモだからこそだろう)。ジャケットに書かれた "Brutal D-beat Noise Attack" に偽りなし。Noiseroom 録音。完全プロコピー仕様。

Narm Discos


Year Released: 2011

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